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「ヤクルト1000」が買えなくて
こんにちは、ゆのまると申します。
いま巷で話題の健康食品「ヤクルト1000」、皆さまご存知でしょうか?
ヤクルト史上最高密度の「乳酸菌 シロタ株」を含み、ストレス緩和や睡眠の質向上に抜群の効き目があるというヤクルト1000。マツコ・デラックスさんの番組で取り上げられたり、Twitter上でその驚くべき効果が拡散されたことで、どの店舗でも売り切れが続いています。
Twitterでその体験談を探してみると、
ぐっすり眠れるようになって寝起きがよくなった
睡眠時間の割に疲れがとれた
花粉症予防に効く
PMSが治った
鬱状態が改善された
パートナーがいつにもまして美人に見えるようになった
……などなど、「ほんとお?」と言いたくなるほど劇的に生活の質が改善された声を聞くことができました。
そこそこミーハーな我が家(というか私)でも早速試してみようと思ったものの、近所のスーパーは軒並み全滅。ここ一か月ほど探していますが、並んでいるのを見つけられたことは終ぞありません。
代わりに、お腹ヨワヨワな夫のために「いつものヤクルト」を購入。入っている乳酸菌はヤクルト1000の5分の1ですが、家計的にはこちらの方が優しいし、私も一緒に飲んでみたところ効果があるようなないような。具体的には寝る時間にきちんと眠くなるようになったのと、確かに目覚めは良くなった気がします。
いつものヤクルトは1本40円程度なのに対し、件のヤクルト1000はなんと1本150円。宅配だと130円のようですが、二人で毎日飲んだら月に約8000円。……うーん、運よく買えたとしても、常飲するのは我が家のお財布的にはちょっと厳しいかもしれません。
並々ならぬ企業努力によって生まれた商品ですから、その効果を疑うわけではありませんし、きっと体質改善に一役買ってくれるのは事実なのだと思います。
でも、こうして次々に「健康食品」が話題になるのを見ると、つい苦笑いしたくなる部分も。
今はスーパーからヤクルト1000が消えていますが、その前はミロが品薄でしたし、睡眠の質をサポートする飲料ネルノダも話題になりました。他にももう思い出せませんが、数多の商品がネットやテレビで取り上げられては熱狂的なブームを起こしてきました。
今さら私が言うまでもなく、健康な体というのはバランスの良い食事・睡眠・運動から作られるものであって、「これさえあればOK」という万能食品なんてありません。そんなものは星新一のショート・ショートの世界にしかなくて、それだって何らかの弊害はあるものです。
ヤクルトだってミロだって、あくまで普段の生活に足りないものを補うサポート製品。基本の生活習慣という土台をしっかりさせずにそれらに頼り切りになるのは、それってちょっとどうなんだろうと思ったりもするわけです。まず私は、ヤクルト代に月8000円かけるより、寝る前のスマホ使用を控えてだな……。
あまりの絶大な効果から、ヤクルト1000が買えなくなり「ヤク切れ」(※飲まないと眠れなくなる)を起こしている人もいるそうな。
一度飲んだらやめられない、そんな禁断の飲料が気になりつつも、200億個のシロタ株を腸に入れて今日もラジオ体操に勤しむ私なのでした。ちゃんちゃん。
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