デススト発売日まであと一週間

 日本時間10月30日22時45分、Paris Games Weekにて行われた公開イベントがTwitchのKOJIMA PRODUCTIONS公式チャンネルで世界同時生中継されました。そのイベントで披露されたのが『DEATH STRANDING』(略してデススト)の発売前最終PVであるローンチトレーラーです。未だ多くの謎が残されたまま発売日を迎えそうなデスストであるからこそ、ここが発売前最後のヒントが与えられるチャンスだったのです。イベント会場には小島秀夫監督と新川洋司アートディレクター自らが登壇してPRを行ないました。会場と生中継を見ている全世界の人々が固唾を呑んで見守る中、小島監督の掛け声でローンチトレーラーが公開されました。
 ローンチトレーラーは現在youtubeのKOJIMA PRODUCTIONS公式チャンネルで英語音声版と日本語音声版が視聴できます。どちらも日本語字幕付きです。

 私のオススメはもちろん日本語音声版です。

 私は映画もゲームも吹き替え派の声優オタクであるのでデスストの豪華声優陣揃い踏みは大変喜ばしい配役なのです。小島監督作品ではスネーク役で慣れ親しんだ大塚明夫さんや常連の井上喜久子お姉様、過去作で出演経験のある水樹奈々さん、大塚芳忠さん、三上哲さん、そしてデスストが小島監督作品初参加となる津田健次郎さん、山路和弘さん、石住昭彦さん、坂本真綾さんといずれも洋画の吹き替えで聞き覚えのある方々ばかり。配役も小島監督自身が悩みに悩んで厳選したまさに選ばれし者達。役者の顔そのまま再現されたゲーム内グラフィックにもイメージがぴったり一致する事でしょう。

 話をローンチトレーラーに戻しましょう。今回のトレーラーはユーザー側にとって最後の購入判断材料となる重要なターニングポイントです。そこで小島監督は(あくまで私の主観ではありますが)原点に立ち返り、作品全体のテーマである『繋がり』(ストランド)を重点に置いた動画編集をされました。登場キャラクターの口から何度も『繋がる』というワードが出てきます。ゲームの舞台は『繋がり』が断たれたアメリカ。サムの使命は配達人として荷物を運びながら各地の人々と『繋がる』こと。そして最終的な目的は捕まったアメリを助け出してもう一度『繋がる』ことです。しかし一筋縄ではいきません。そもそもサムは人と接触することを嫌がります。今回のトレーラーで新たに接触恐怖症(触られただけで痣が出来ている)であることが明かされました。サムだけではありません。明かされている登場人物達も皆謎に包まれています。特に今作のヒロイン枠であるはずのアメリ。捕らわれの身でありながらその本体はビーチにあり、巨大化(?)までしてしまっています。生者と死者が繋がる。それはまさにサムとBBのことでもあるのですが、果たしてどうなるのか。他のキャラクターにもなにか隠されている裏があるような気がしてなりません。単純な勧善懲悪な話では済まない、コインの裏と表。人は仮面を被って生きている(トレーラー内でのヒッグスのセリフにもありました)。現実の世界でもそうです。誰もが自分を偽って暮らしている。正直者はバカを見る。みんな誰とも繋がりたくない。でも承認欲求は満たしたい。そんな現代人にこそこのデスストをプレイしてほしいですね。
 そう、このデス・ストランディングというゲームはただのオープンワールド旅歩きお使いゲームではないのです(たまにそんなことを言っている人を見かけるので)。実際に小島監督が受けた手酷い仕打ち。孤立して生きていても死んでいても同じだと思ってしまうような経験。あなたにはありませんか? 私はとても覚えがあります。でもそんな現実世界でも、小島監督を救ってくれた人達が居ました。それこそが人と人との『繋がり』なのです。小島監督は『繋がり』によってもらった優しさを、今度はゲーム創りで私達に還していこうとしてくれたわけです。ゲームクリエイターとゲームユーザーとの『繋がり』もまた『ストランド』なのです。ならば私達にできることは、小島監督が創ってくれたデスストをプレイして世界中のデスストプレイヤーと『繋がる』ことです。インターネットで他人を傷つけたり自分が傷つけられたりするけれど、現代人はゲームで『繋がる』ことができる。人が『繋がる』ことの優しさと嬉しさを、小島監督は『DEATH STRANDING』で私達に教えてくれるでしょう。もっととんでもない仕掛けが隠されているかもしれませんが(ニヤリ)。

 この機会に是非ローンチトレーラーだけでなくyoutubeコジプロチャンネルで公開されている過去のデスストトレーラーもご覧ください。公開順に観ればデスストの概要が少しずつなんとなくわかってくるはずです。全てが明らかになるのはゲームを実際にプレイしてストーリーをクリアしてからなんですけどね!(謎のドヤ顔) そして一周だけでは理解しきれず何周もすることになるのです。これはもう小島監督作品恒例となっております。メタルギアも毎回何周も何十周もしました。しかし何度プレイしても飽きない。いつ何回プレイしても楽しい。それが『A HIDEO KOJIMA GAME』(またしてもドヤ顔)。

 なにはともあれ『DEATH STRANDING』の発売日11月8日まであと一週間。何年でも待つつもりだった待望のゲームがあと一週間で遊べる! これ以上の嬉しいことはありません。ある意味発売日を今か今かと待つこの時間こそ醍醐味と言えるかもしれません。メタルギアソリッドVグラウンドゼロズとファントムペインの間も楽しみで仕方がなかった記憶があります。
 私はもちろんダウンロード版のデジタルデラックスエディションを予約済みです。これなら事前にダウンロードしておけば発売日の0時にプレイ開始できます。惜しむらくは8日が金曜日平日であること……仕事とゲームを両立させてこその社会人です。計画的に生きましょうね。(自分に言い聞かせている;´д`)
 それではみなさん11月8日にデスストで繋がりましょう!

TOMORROW IS IN YOUR HANDS.

人類は自由になった両手で、何をつかむのか。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?