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無償の「いいね」で救われる人がいる

SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)がコミュニケーションのメインツールとなっている現代社会。あなたはSNSをどう利用していますか。登録したはいいけどどう使ったらいいかわからない。タイムラインを眺めるだけになってしまっている。そんなあなたに気疲れしないSNSの楽しみ方の一つをご紹介します。

あなたは「いいね」をしていますか。現代のSNSのほとんどに「いいね」ボタンがあると思います。ハートマークだったりサムズアップだったりするこのボタンを押すだけで、相手に「いいね」が届くわけです。「いいね」することで相手に通知が行く場合もあります。
「相手に自分がいいねしたことを知られるのが恥ずかしい」
等の理由で「いいね」することを躊躇う人もいるかもしれません。以前の私もそうでした。
でもご安心ください。「いいね」が相手に伝わることであなたが困ったり損をすることはありません。これから私のTwitterを例に簡単にご説明いたします。

幽ほへTwitter001


まず前提として、ネット上では基本的に自分の個人情報を明かすことはありません。せいぜい知ることができるのはプロフィール欄の自己紹介に書いてあることだけ。ツイートに個人を特定できることが書いてあれば別ですが、自分で気を付けて隠していればまず知られることはありません。
それでは肝心の「いいね」をしてみます。ツイートの下にあるハートマークを押せば「いいね」完了です。簡単ですね。これでツイート主のところに通知が行きます。ここで自分が「いいね」したことが相手に気付かれるんじゃないかと心配する人もいるでしょう。ですがなにも気にする必要はありません。
ぶっちゃけて言えば、あなたがどこの誰であるかは相手は全く気にしません。このSNS全盛期時代、全世界何億何万人という人がTwitterに登録しています。その中で日本語のアカウントであっても、何万人ものアカウント登録者がいるのです。あなたはその何万人の内の一人に過ぎません。
例え「いいね」通知からあなたのアカウントのプロフィール欄を見に行ったとしても、そこに書かれていること以上のことを読んだ人は知りようがありません。自分がなにをツイートしたりリツイートしたり「いいね」していようが、相手は何も気にしないでしょう。それはアカウントの持ち主の自由なのですから。

「えっ……じゃあ自分が『いいね』する意味はないのでは……」
そう思ってしまう人もいるかもしれません。ですがこちらもご安心ください。あなたは何万人の内の一人かもしれません。ですが相手にとっては「いいね」をしてくれた不特定多数の誰かであることは間違いないのです。

先程の私のツイートを例に挙げると、気合を入れて書いた小説のリンクをTwitterに投稿したとします。ですが何の反応もないと「もしかして自分はスルーされているのでは……」と不安や心配をしてしまいます。そこであなたの「いいね」が一つでもされれば、そのツイート主に通知が行き、自分が「いいね」されたことを知ることができます。それがどれだけ嬉しいことか。「いいね」したあなたのことをツイート主は何も知りません。どこの誰かなんて知る由もありません。ですが不特定多数の内の一人であるあなたが自分のツイートに「いいね」してくれたことだけは確かなことなのです。

「いいね」とは「like」であり「好き」であり「肯定」であるポジティブな意思表示なのです。あなたが「いいね」をすることで「自分は肯定されているんだ」と相手が感じ、嬉しくなるのです。「否定」ではなく「肯定」される優しい世界。それがこれからの謂わば令和の新時代である未来の生き方なのではないでしょうか。



ここで、「いいね」が活用されている一つのゲームをご紹介します。
コジマプロダクション制作の「デス・ストランディング」です。


主人公のサム=プレイヤーであるあなたは分断されたアメリカを繋ぎ直すため、各地に荷物を配達しに行きます。依頼された荷物を依頼先に届けると、任務達成で次に進める、といった内容のゲームです。
このゲームでは任務報酬が「いいね」で換算されます。金銭は発生しません。この世界ではもう金銭は意味をなさなくなったからです。代わりにたくさん褒めてもらえます。
「サム、お疲れ様。よく来てくれた」
「ありがとうサム、助かったよ」
「すごいなサム! 素晴らしい仕事だ!」

荷物を運ぶことで喜んでくれる人がいる。見知らぬ誰かと「いいね」で繋がる。お金はもらえなくても、「いいね」をもらえることでまた頑張ろうと思えるのです。

これは現実の世界でも同じことが言えます。

「いいね」は無償のものです。「いいね」をもらっても金銭は発生しません。収入には直接繋がりません。
むしろそれでいいのです。もし「いいね」でお金が稼げるようになってしまったら、金儲け目的で「いいね」稼ぎをする人達が現れてしまいます。残念ながら人間とはそういう欲深い生き物です。

無償の愛、というと胡散臭く聞こえるかもしれませんが、別に自分が損をしないのならばいくらでも「いいね」してもいいのではないでしょうか。

人に面と向かって「ありがとう」や「すごい!」と褒めるのは照れや恥ずかしさもあってなかなか言えないものです。ですがSNSなら相手の顔は見えませんし相手もこちらの顔を見ることはありません。顔が見えないからこそ、気楽に「いいね」ができるというのもSNSの特長の一つであります。顔が見えなくても、あなたの「いいね」は確実に相手に届いています。私もそのことを意識してから前よりも「いいね」をすることが増えました。自分の「いいね」で相手が喜んでくれるなら、こんなに幸せなことはありません。

「いいね」で救われる人がいる。
あなたも気軽に「いいね」をしてみませんか。

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