子供を「ほめたい」でも「ほめ方が分からない」!!5つの「日ほめ」をしてみませんか?
1 なぜ子供をほめるの?
「教育は教えてほめるだよ」
「ほめることが基本」
「ほめて育てましょう。」
こんな風に指導を受けた方が多いのではないでしょうか?
では、そもそも、なぜ子供をほめるのでしょうか?
自分なりに考えて「定義」することが大切です。
「定義」するには「とは」思考をすると考えやすいです。
〜とは〜。
この思考をするだけで、
自分の実践に意味をもたせることができます。
私は
ほめるとは子供の行動を変えるため!!
と定義しています。
2 心のバケツが空っぽ
でも・・・
だって・・・
どうせ・・・
クラスの子の中に、
物事に対して否定的な子がいます。
これは、
心のバケツが空っぽ
の状態です。
教師は、
心のバケツに向かって、
元気玉を注ぎ込む
*元気玉を注ぎ込む=ほめ続ける
ことが大切です。
でも、ここで注意しなければいけないのは、
バケツの中の元気玉の量が1割では子供は変わらない
ということです。
よし!!それならと、
毎日その子をほめてほめてほめて元気玉が9割になった。
これでこの子は変わるはず!!
残念ですが変わりません。
バケツの中の元気玉の量が9割でも子供は変わらない
のです。
そう、
バケツから元気玉が あふれた時 子供は変わる
のです。
だから、私たち教師は
空っぽのバケツに元気玉を
注ぎ続けなければいけないのです。
その子が変わると信じて!!
3 5つの「日ほめ」
5つの「日ほめ」は
以下の通り。
① 結果ほめ
② プロセスほめ
③ 行動ほめ
④ 意識ほめ
⑤ 存在ほめ
実際の授業場面で
考えてみます!!
0.005は0.001を何個集めた数ですか?
わかった人は手を挙げます!!
Aさん。(5個です。)
すごい!!良くできた!!
★結果ほめ
Aさんはいつも自学で復習してるもんね。
★プロセスほめ
0.03は0.001を何個集めた数ですか?
お隣どうし相談。
発表できる人?
手をあげてる!立派!!
★行動ほめ
発表しようと思った人?
思っただけで立派!!
★意識ほめ
Bさん。(30個です。)
最後、2.135は0.001を何個集めた数ですか?
できたらノートを持ってきなさい。
Cくん、固まってるなー。難しいか。
ここにいて勉強しているだけで立派だよ。
★存在ほめ
まとめると
次の通り!!
① 結果ほめ できたことを ほめる
② プロセスほめ 努力したことを ほめる
③ 行動ほめ やったことを ほめる
④ 意識ほめ やろうとしたことを ほめる
⑤ 存在ほめ ここにいることを ほめる
① 結果ほめ
できたことをほめるので、全体的にほめやすい!!
テストで良い点をとった!!
体育で逆上がりができた!!
発表で正解した!! など
具体的事実を通してほめるので
説得力があるほめ方である。
まずは、結果ほめを意識することがおススメです!!
学力高い子に集中してしまうのが欠点。
② プロセスほめ
努力したことをほめるので、真面目な子をほめやすい!!
宿題(自学)を毎日やっている!!
掃除をいつも丁寧にやっている!!
係の仕事をさぼらず続けている!! など
やんちゃ君をほめるのが難しいのが欠点。
③ 行動ほめ
やったことをほめるので、一番やりやすいほめ方!!
プロセスほめと違い、継続性がなくてもほめられるのも良いです。
自学やった
掃除やった
係の仕事やった などなどたくさんある
ただし、
このほめ方ばかりやってしまうと
子供に響かないので注意が必要です。
使いすぎ注意です。
④ 意識ほめ
やろうとしたことをほめるので、意欲のある子をほめやすい。
自学やろうと思った
掃除やろうと思った
係の仕事をやろうと思った など
このほめ方は、やんちゃな子に使うことが多いです。
「おっ!!自学もってきたんだ!!
やろうと思ったんだね。いいじゃん♪」
「ぞうきん持ってるね。やる気感じよ!!」
「係の仕事が何か分かってるんだね!!
そしたらあとはやるだけだね!!」
ほめて 意識から行動へ!!
やんちゃ君の指導の鉄則です!!
⑤ 存在ほめ
クラスで一番手のかかるあの子が教室に「いるだけ」でほめる
これができるようになれば
クラスは劇的に変わります!!
それくらい難しい、ほめ方です。
私自身
できていないことが多いです。
そんな時は次の文をよく読みます。
何度も失敗し、
何度も裏切られ、
何度もみじめな思いをし、
そしてなお、
その中に可能性を見出すことに教育の原点は
あるのです。
ぼくがやったのは、
鉄の扉を本当にあけたことではありません。
穴を、
それも針の穴ほど小さな小さなものを開けたに
すぎません。
「向山洋一著 教師修業十年より」
存在ほめは、
針の穴を開ける効果があります。
でも、何度も何度もやる覚悟が必要です!!
「あきらめたらそこで試合終了だよ!!」
安西先生の名言がチラッと頭をよぎります!!
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