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遊馬の手ぬぐい

正月用の新しい手ぬぐいが早々に出来上がって来た。今回はラベンダー色。
物価上昇の為か値段も随分上がった。
次回は染め型の作り直しが必要とも言われてしまった。
ちょうど新しい柄にしようかと来年の独演会までに(予定)デザインしてくれるようにまた頼んでいる。
だけど、改めてデザインしてくれた時の説明書を読みながら、クスッと笑ったり、自分より面白いと思いながら今回で終わりにするのが惜しくもなって来た。この手ぬぐいには説明書が付いているのですが、いつもこの説明書を手ぬぐいと一緒に渡すのを忘れてしまうので以下に紹介しておきます。

これが説明書の原文です。


この手ぬぐいは平成20年三遊亭遊馬が真打に昇進した際、記念に愛を込めてデザインしたものである。吉となる象徴をふんだんにモチーフに取り入れ、又ペーパークラフトのような、トリックアートのような趣向をこらした。吉兆の秘密をふんだんに取り入れ制作したものである。

『三遊亭遊馬真打昇進記念大宇宙ミラクル三ツ扇ゼブラ模様手ぬぐい』の説明書

《遊馬手ぬぐいのモチーフに込められた意味》

1.遊馬の名の通り、馬を描いたが、あえて個性的である様にゼブラである。(ヨコシマな男という意味ではありません)

2.かつ、飛躍の意味を込めてペガサスである。

3.蹄鉄の裏は小判になっている。稼げよ。

4.馬の身体の中にキリンならぬ、ユ、ウ、バ、の文字が隠されているる。わかるかな?

5.噺家折りにしてたたんでゆくと馬の目の前にゴールの旗が降りている。No.1を目指せ!

6.ひたむきに前を向いてヒカリをめざし飛んでいる。

7.太陽の中心は三遊亭の紋、三ツ扇。星も散りばめた。スターになれ。

8.明るさの中にも鋭さを!と光源の形が刃になっている。

9.馬の足元は地球(大地を蹴り)虹を超えて人の心をつなぐかけ橋となれ。

10.左下、三遊亭遊馬の文字は名折れにならないような位置にある。

11.文字を囲んでいるのは馬の蹄鉄。

12.蹄鉄のなかのびょうには米がデザインされていて、食いっぱぐれないように。

13.蹄鉄の内側の白いラインは目と口と、笑い顔になっている。

14.輪をかけて落語が上手くなりますように。とベタにも土星。

15.噺家折りをすると土星が銀河の帽子になり、又ビクトリーのVに。

16.噺家折りをするとゼブラの羽が雪に負けず芽吹く若芽となる。春の季語。

17.馬が上を向くように手ぬぐいをタテに持ってみよう!月のクレーターが笑っているよ。

18.ツキがある男でありますようにという意味ももちろんこめている。

19.葛飾北斎の富獄三十六景の赤富士を元にしている縁起もの。夏の季語。

20.ちなみにこの手ぬぐい、春、夏、冬の季語を含んでいる。あきがこないように。

21.冬の季語は積雪。噺家折りをすると星空が雪に変化する部分がある。

22.地球と宇宙。温暖化を防げる!遊馬!

23.富士は噺家折りをしてゆくと赤富士の構図で波打ちぎわの見えるサイフの形となる。いつの日か芝浜で泣かせていただける日を待っている。

24.愛を込めて藍色である。

イラストレーター加茂 左知子 

最初は藍色で毎年色を変えたりしています。

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