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ストレングスファインダーと自分をどうみるか。

ストレングスファインダーでわかるのは強みじゃなくて、特性とその先にあるものだから、強みにも弱みにもなる

というような話を、先日Voicyで田中慶子さんが話されていた。

実際に私も、ストレングスファインダーを受けてみて、また本などを読んでいて、資質が強いなと思うことほど、弱点になることもあると感じている。

ストレングスファインダーを知られたくなかった時

今回は自分のストレングスファインダーについて書こうと思っている。が、実を言うと、自分のストレングスファインダーは、人に知られるの嫌だなと思っていた時期がある。
サロンを立ち上げて数ヶ月の頃だ。
当時、以前の職場のスタッフが、入社してくれて「採用広告」を出さずに済んだことが、スタートを後押ししてくれ、助かっていた。
数ヶ月後、人件費が思った以上に重くのしかかり、無借金経営から、融資を受けざるを得なくなる。やっと融資を少額受けて、なんとか少しずつ客数も伸びているが、何かもっとできることはないか?とアイデア出しをしていた頃だ。

人間関係に悩む

その頃、スタッフからはブレーキの言葉しか出ず、アイデアは出さない、そんな状況だった。
赤字を毎月出しながら、
「それは、北山さんの経営力のなさでしょ」
と一蹴された。
今思うと、反省する点はいくらでもあるのだが、その話はまた別の機会にしよう。

とにかく私はその頃
「なぜスタッフにこれだけ説明しても、売り上げをあげようと言う気持ちになってもらえないのだろうか」
「赤字が数ヶ月続いていることを話して、お店を続けるために売上をあげたい。どうすればいいと思う?一緒に考えてほしいとお願いても、客数をあと1人増やすには、とか客単価を300円上げるには、という感覚を持ってもらえないのはなぜだろう」
「アイデアを出しても全て、いやだ、それやってなんの意味あります?とブレーキをかけられるのはなぜだろう」
人間関係に悩んでいた。
そして周りの経営者に相談しては

「ゆうちゃんがナメられてるからやん」
「働かんでも給料上げてるからやん。時給、そんな梅田の人気店みたいな金額にせんと、下げて商品売った売上歩合つけたらええねん」

と私自身ややり方が違うと教えてもらい、その度にまた、悩むを繰り返していた。
自分の理想の持ち方が悪いのだろうか。
でもこれがなければ自分がやる意味がない。
この「でも」と思う頑固な私が悪いのだ。
そんなループで内省ばかりしていた。

頭でっかちな人間

「きっと自分の説明が足りないのだろう」
「自分が巻き込めないからダメなんだろう」

経営することの不安を強く感じていたころ。
自分のストレングスファインダーを人に知られたくなかった。
と言うのも私のストレングスファインダーは「思考」に極振りされているのだ。
初めて知った時、なるほど私らしい、と思う一方で、やりたいと思ったら割とすぐ行動に移すのにな、と思った記憶がある。
さらに「頭でっかちな人間」と言う感じがしたのだ。だから知られたくなかった。
前述のように物事が動かず、どんどん悪化の一途を辿っているような場面では、全てこの理由が自分が「頭でっかち」で「実体が伴っていない」からなのではないか。自分では「やっているつもり」でなにもできていないのではないか、などと思考が悪い方に偏っていた。

ストレングスファインダーは行動指針

今は、資質や傾向によって、悲しんだり、開き直ることなく「だからこうしよう」というふうに考えるようになった。ストレングスファインダーは、過去を内省する材料ではなく、未来への行動指針なのだ。

私のストレングスファインダー

私のストレングスファインダーは、1位から着想、収集心、学習欲、内省、戦咯性。
本の内容を細かく書くことはできないが、5つとも思考に関する部分で、「実行力」や「影響力」「人間関係構築力」に分類されている資質が1つもない。たまに、「巻き込み力」がないとつぶやくことがあるが、資質を見れば一目瞭然である。
集客などに関係する部分でもあり、悩んだ。
けれど、今は、それらの資質がある人と一緒に行動すればいいじゃない、と言うふうに考えている。

ステップアップは思わぬところにある

前述のサロンの売上の伸び方に悩んでいた頃、私の友人たちが言った。
「ゆうちゃんなんで自分がやってるサロンだって広めないの?」と。
自分と店を切り離していた私は、開業半年して、自分のSNSなどでサロンのことをオープンにした。すると、友人たちが記事をシェアしてくれたり、紹介してくれるようになった。
「今まで散々応援してくれたから」
と何人もの人に言われて、ただただ、びっくり。自分はただ、イベントに行ったり、良いなと取ったものをSNSやブログで紹介していただけだ。それを理由に、自分が応援される側になると考えていなかったのだ。

結果的に、この開示の頃から予約も増えていく。友人の知り合いや、友人が来てくれたこともあったが、それ以上に「前にポストに入ったチラシ見て」や「ネットで見て」と言う予約が増えた。それまでの集客のためにしていたことが花咲き始めたのだ。
今思うと、Googleの機能で色々な人に紹介されたりシェアされたことが、“信用にたるサイト”として検索上位に上がったりすることに繋がったのかな、とも思う。
当時はとにかく、タイミングが合っただけかもしれないが、開示したことが客数増加につながったように感じた。直後の1ヶ月にグッと増え、そこから3ヶ月かけて1月の客数が150名足らずから200名に増えたのだ。
200名が安定すると、経営が安定してくる。お店が次のステップに上がることができるようになった。

私だけじゃダメなんだ

安定してから、振り返り、「やはり」自分だけではだめなんだ、とはっきり理解することができた。開示したことで、シェアされたように、他の人の力があってこそこの上昇気流に乗れた、と考えるようになったのだ。
それまでの「ダメなんだ」は、少し諦めもある思いだった。けれど、この時に思った「ダメなんだ」は、前向きに人に力を貸してもらうことの大切さを知った「ダメなんだ」だった。

ストレングスファインダーから行動指針を考える

着想、収集心、学習欲、内省、戦咯性。
私のストレングスファインダーの特徴はまさしく自分だ。

注)私の理解したように書いていて、ディテールに違いはあるので、ちゃんと知りたい人はストレングスファインダーの本を購入してください。

・新しいアイデアが好きで、物事を見た時、その裏にあるものや、つながりを探している。
・データやアイデアをどんどん吸収して集める。
・学ぶことが好きで、情報を素早く吸収し、探求することが苦ではないので、ずっと学んでいられる。
・1人で思考することが自然に行え、どんなことも明確に説明することができる。
・先天的に計画性があり、問題や選択肢の中から目標に合わせ、選び取ることができる。

ある程度自分を理解したら、行動指針を考える。
・アイデアを出すのが好きだけれど、自分では〇〇だから、□□でしょ!と説明していても、そもそも突飛だったり、〇〇と□□の間には、何かの公式が必要だったりする。そのために理解されないこともあると理解しておくと、気持ちが楽になるし、どうしてそう思ったかを伝える術を磨く。

様々な情報を集めるのが好きなので、今続けているアウトプットをそのまま行おう。

自分は学ぶことが苦にならないけれど、それが苦になる人もいると理解して声をかける

・1人で思考に入ると、人との接触を避けがちなので、そう言う時間なのだと説明はするようにする。

物事における問いが出てこない、聞かれていることが理解できない人がいる場合に、言い換えるなどして、同じ理解レベルを探る

自分を知る、からすべてが始まる。

自分を知ることは、自分を人生の主役として捉えるための力、主役力を上げる第一歩。
主役力と言う言葉を作って、発信し始めて2年。その前の「自分の時間を生きる」と言う発信から数えると7年。

「頭でっかちな人と思われるのが嫌だから、ストレングスファインダーを知られたくない」と言う3年前の私の考えは、とても「他者の目・評価」を意識していて、私もまだ「自分の時間」が生きれていなかったなと思う。
そして、ストレングスファインダーの使い方への理解も低かったなと思う。
それでも日々の経験が、今の私を作っている。
「主役力」が上がると、生きるのがラクになる。私はそう、実感している。

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