見出し画像

学校って必ずいく場所?

察する言葉を強要している

「ちゃんとして」

この言葉に意味がないと教えてもらったのは、長男の子育て時代。「ちゃんとってなんやねん」と自分自身もツッコミを入れては、“具体的に”“理由を添えて”話し続けること20年。
間違いなく理屈っぽい子どもたちのベースを作ったのは自分だなと思う今日この頃。

「気をつけて」

この言葉じゃ子どもは何もできないと知ったのは次女と次男を育てている時。何度行っても危険な場所へ、突っ込んでいく次女と、周りが見えていない次男。やっぱりこれも“具体的に”“行動を伝える”必要がある。

マルトリートメントを学んでわかる自分の概念

子育てにおける不適切な声かけ、などを「マルトリートメント」と言う。

明らかな虐待だけでなく、その手前にあるグレーゾーンでおこる子どもの主権を脅かすような子育て、全てをさしています。子供にとってはもちろん、保護者にとっても良いことは何も残りません。

以前勉強会で作った資料

子どもの主体性をはぐくむ勉強会を行った際、自分自身も反省しながら資料を作ったのがNGな声かけ、と言うパート。
“問い詰め”や“脅し”“権威の威を借る発言”“自分より年下の人と比較”“親に責任がないことをことさら強調”“見捨てる”発言など。このようにまとめて書くととても酷い内容のようだが、具体的な“言葉”を書くと、よく聞くセリフだったりする。そしてその中にあるのが、もう一つ。
“裏の意図を読ませる誘導”だ。

本当はやってほしいと思いながら「やる気がないならもうやらなくて良い」と言うようなパターンだ。その割に時間が経って「なんでまだできてないの!!」と怒る。
すると子どもは「人が言うことと思っていることは違うんだ」と感じ、人間関係を構築するのに問題が起こりやすくなる。友人、知人、同僚、上司など。いさかいを起こさない程度の察する力なら、人間関係をスムーズにする良い部分もある。けれど、過度な裏読みや、忖度で、実際には相手が何も思っていないのに全く違うことをしてしまう,ということが起こる。
相手は戸惑うパターンが多くなり、言葉にして「そんなふうに思っていないから、言ったり そのままをやってほしい」と言ってくれれば良いが、そうでない場合、意思疎通ができない、と離れて行ってしまう。
逆に「察してほしい」「忖度して自分のことを尊重してほしい」と言う人とはうまくいくと思うが、得てして、自分の考えていることを尊重して当たり前と考えている人であるため、疲弊してしまうだろう。

自分も察することを強要していると気づく

「ご飯だよ。食器運んでね」
と言ったら手伝ってくれる子どもたち。が、時々運び終わった後にそれまでやっていた行為に戻ってしまうことがある。
「はっ!?もう晩ご飯なのになんで、漫画読んでるの?(テレビの前に戻るの?自分の部屋に戻るの?etc.)」
と言ってしまうわけだが、その度に、ご飯を運んだ後はそのまま食べる流れが当たり前だと言う価値観、概念かもしれない、と反省し
「温かいうちに食べて欲しいわ」
と伝え直す。
反省するものの、どこかで、それぐらいはいつも言わせないで欲しいと思う自分いて、毎回「は!?」と思うのだ。

学校に必ず行かなきゃいけない理由は具体的に話せるか

さて「学校に必ず行かなきゃいけない」理由を我が家ではどう伝えてきたか。

・楽しいことを見つける場所
・朝起きる練習
・人間観察の場
・多少嫌なことがあっても、うまく避けつつ、自分のやりたいことを模索する場
・地元の友達を作る場所
・高卒認定を得る場所

などなど「休んでも良い」が「行っておく理由」は自分で探してみなさい方式である。

長男は嫌なことがあっても友達がいるし、勉強したい、で小1の時1週間休んだことはあっても、ほぼ毎年休みは1日あるかないか。

長女は周りから浮き過ぎるのが嫌だから、月1から2回休みながら行く選択をしていて、高2の夏休み明けに嫌になってしまった。この春から、行く回数が少ない通信に移ることを選択した。(まだこれから面接なので、ちゃんと転学できるかどうかは不明)

次女は勉強には、興味が湧かないが、人間が好きなので、先生や友達と一緒にいられる場所としてほぼ無遅刻無欠席で行っている。

次男は、自分はなんだか浮いていると感じながらも、プログラミングや、新しいアイデアをタブレットで再現できた時に喜びを感じて、過ごしているらしい。
(新しいアイデアがなかなか思いつかないタイプで、元々あるものをアレンジすることを、新しいアイデアだと表現している。もちろんそれで十分)

学校はすべてではないが高卒認定は必要


そんなこんなで、私自身は、学校って行くものだと思いつつ、母親が低血圧で起きてこなかったのを良いことに、たまにズル休みもしたし、高校生になると遅刻もよくしていた。
だから、学校が「全て」ではないと子どもたちに伝えながら、それでも「高卒認定」がないとバイトがほとんどなく、選択肢がないという現実も話す。
自分で事業をするにあたり、いきなりバズる世界を求める子には、簡単にバズるとか稼げると言うラッキーなパターンがないとは言わないが全世界54億人の中の数人と言う確率。
自分の好きなことを仕事にしていくにも、元手となる資金を稼ぐために、もちろん「推し活」をするためにも、どうするかを考えて、と。

オンラインでも十分に学べる時代。
学校は必ず行く場所か、にはまだ答えは出ない。

気に入っていただけたら嬉しいです。 受け取ったサポートはサロン運営、ママの居場所を作るボランティア活動、さらに私が成長するための書籍代として使わせていただきます。