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ネガとポジは表裏一体

前回、次のコラムを書きました。

今日は、ポジティブな思考について書きます。
よく、「私はポジティブな性格です」と、
自己紹介などで話す方がいます。
私は別にその人を疑うことはしませんし、
本当にそうなんだろうと思いますが、
やや心配になることがあります。

というのも、ネガティブにならずポジティブでいられるには、ひとつクッションがあるから。それを、書いておきたいと思います。

クッション。クッションとは何か。
それは、くじけそうになったとき、ピンチになったとき、
「ナニクソ!」と、アクセルを踏んで自分を鼓舞する、
または、
「ネガティブになってんじゃねえよ、自分!」と自分を抑圧してネガティブな自分に蓋をして明るく振る舞う、
そういう行為です。

これはほとんどの人が無意識的にアクセルを踏んだり、自分に蓋をしているので、
自分をポジティブだと思っている人は、
ネガティブな人の気持ちを拾えない傾向があります。

ただ、このクッション行為を何度も何度も繰り返すと、ポジティブな人ほど心のバランスを崩します。
理由は簡単。
前回述べたように、ネガティブに陥ること自体は、至って健康的なこと、健全なことだから。
健康的な自分に対してアクセルを踏み続けたら躁状態に個人差はあれどなりますし、自分に蓋をし続けると個人差はあれど抑鬱状態に近くなります。

人間、無理は禁物です。
たまには勝負に出て、自分を鼓舞することは必要ですし、
たまにはぐっと自分を引っ込めてやり過ごさなければならないこともあるでしょう。
しかし、それが断続的に、継続的に続いてしまうと、
ポジティブだと思っていても、端から見たら、空元気だとか元気がないと見られがちになります。
最近は、周りの人も自分以外に関心を持たない傾向があるので、自分が気付いていかないと危ないです。
眠れなくなって、心療内科に通う前に、気づきましょう。

勝負どき、踏ん張りどきは仕方ないです。
でも、
恥ずかしがらずに「今、自分はネガティブだ」とか、「あー、疲れた」など、弱みを見せたり弱音を吐くことを心がけて日々を過ごす(=生きる)ことが、人生100年時代において最も肝要だなと思う次第です。

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