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過食に苦しんだ頃の話〜ヴィーガン生活〜
大学時代に付き合っていたアメリカ人男性Pの影響と、その頃流行っていたマクロビオティックの影響で20歳頃から27歳頃まで私はヴィーガンの食生活をしていた。肉・魚はもちろん、卵や乳製品もNGで食べていなかった。魚のだし汁くらいは私はあまり気にしていなかったけど。
その頃の私のお昼ご飯はほぼ毎日、黒豆入り玄米ご飯のおにぎり(特大)に、オーガニック(と言っても完全無農薬ってのはなくて、減農薬)のりんごだった。
夕飯は野菜たっぷりの味噌汁と玄米ご飯とか、かぼちゃの煮たのとか、ハムス(ひよこ豆のペースト)サンドイッチなどだった。
卒業後アメリカに渡ってからは、ローフードブームが来ていたことも相まって、半分以上ローフード(加熱調理されていないヴィーガン食)にしていた時期もあった。ちなみに、その頃果物を大量に食べていたおかげで、歯のエナメル質が溶けて(果物の酸により)今は知覚過敏に苦しんでいる・・・
ヴィーガンの頃、食べても食べても、お腹がいっぱいでもなぜか食べるのをやめることができなかった。もちろん当時、食べてよかったのは豆入りの玄米ご飯とかだけだったから、それを夜になるとバクバク食べては毎日のように食べ過ぎに苦しんだ。太りたくなかったし、そもそも食欲が減退するから次の日は朝や昼を抜く、といった不規則な食べ方になった。休みに実家に帰ると、その頃避けていたパン(それでも天然酵母のもの)が台所にあった。それを夜になるとやけ食いして、腹部へのものすごい激痛に苦しんだことが何度かあった。あまりの激痛から嘔吐して、救急車で運ばれたこともあった。
過食した次の日とかは、肉体的な不快感だけでなく、自己嫌悪に陥って、メンタルも最悪になった。すごく苦しかった。お腹も、心も。
そんなことが何年も続いた。アメリカで暮らしていたときは、助けを求めて過食症の自助グループの集まりに参加したこともあった。あまり効果はなかったけど。
ある日、生理が止まった。
やばっ、と思った。
なぜかその日に分子栄養学の本を知人から借りて読んだこともあり、その日から動物性のものを意識して食べるようにした。そうしたら食欲が安定して、過食の悪習があれよあれよという間に消え去っていった。
バランスよく食べるということの大切さを何年もかかって思い知ったというお話でした。めでたしめでたし。
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