苦しい夜は
どうしても苦しい夜は来るものです。
理不尽に怒られた、とか
ご飯も食べられないほど疲れた、とか
嫌な人に嫌なことを言われた、とか
ずっと抱えていた辛さに耐えきれなくなった、とか
どうしようもなく寂しい、とか。
そういう苦しい夜、私はシャワーを浴びます。
お風呂と違うのは水の音がするところ。
ざあざあとお湯を頭からかぶって、できるだけたくさん泣きます。
泣いて、
泣いて、
気の済むまで泣いたら、
頭と体と顔を洗って、
浴室から出ます。
泣いても何も変わらないからと思って、
泣かないでいたら
本当に泣けなくなったことがありました。
心を許せる人の前だけでも泣ける人でありたくて、
自分の心を殺さないためにも、
涙は忘れないでいようと思ったんです。
涙を見せたくない人の前で泣かないためにも、
辛いときは泣くようになりました。
これが正解なのか分からないけれど、
苦しい夜を私はこうしてやり過ごしています。
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