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気が強い私は嫌いですか。

第一印象と実際の性格が違うと言われることが少なくない。私からしたら「放っとけ」なのだけれど。

おっとりしている、気が弱そう、雰囲気がふわふわしている…。決して高くない身長や普段の服装でそう思われるのだろうか。それとも、自覚するほどのマイペースさからだろうか。
残念ながら、言われる言葉はどれも少し違う。おっとりしているのではなく“気が向くまで動かない”だけ。気が弱いのではなく“反撃の方法を考えているだけ”。雰囲気がふわふわしているのは…こればっかりは自分で分からないから、そう見える事もあるのだなあと思っておく。

もちろん、私は自分がポジティブ人間だとは思っていない。むしろ相当なネガティブ思考だと思う。バイト先の店長からも「多分だけど、ネガティブ寄りなんじゃないかなって思います」と言われるほど。人に分かるほどなのか、と思わず笑ってしまった。


とまあ、こんな性格をしていながら、私はそれに負けないほどの負けず嫌いでもある。悲しくて泣くことは滅多にないが、悔し泣きなら割とよくする。無理だと言われると「私が無理か分からないだろ」とできる事を証明しようと俄然やる気になる。故意に何か嫌なことをされたら、復讐に燃えて相手が最も嫌がる方法を考え始める。親から「可愛げがない」と言われることも珍しくない。うん、可愛げの欠片もない性格だ。

こんな私だから敵を作りやすい。おかげで苦手な人は増える一方。自分すら敵になることすらあるから笑えない。

私もこの性格になった理由がよく分かっていない。中学に上がるまで転校を繰り返していたからなのかもしれないし、数万人に一人の病気と何年も付き合ってきたからなのかもしれない。強かに生きなければいけない環境に置かれたのが原因なら、ある意味不可抗力と言っていい。

「好かれるためには弱さを見せないと」と言われたことがある。どうやって?今までに頼ってほしいと言ってきた人はことごとく突っぱねてきたのに。自分で解決させてきたのに。今更どうやって弱さを見せろと?
「好かれなくても一人でやっていける」という思いと「好きになってほしい」という思いがぶつかり合うアンビバレンスに悩んでばかりだ。

私はずっと考えている。鬱陶しがられない弱さの見せ方を。この性格を好きになってくれる人がいるのかということを。
答えは、いつになっても出ないままだ。

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