【詩】五つ葉のクローバー
現実に追い立てられて
逃げるようにここへきた
まだ頭の中は、
ぐわんぐわんとひっきりなし
目を閉じて
感じてみる
鳥の声
風の音
遠くでサッカーをする人たちの声
土とボールの音
小学校にいたときは
保健室から
グラウンドの音が聞こえるのが
好きだったのを思い出した
どこかで雲が動いている
木の葉が落ちた
餌を探す
小鳥の足音
目を開ける
いつのまにか頭は静かになっていて
足元を見ると
五つ葉のクローバー
これがわたしの、
ぜいたくです
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?