これまでで1番心穏やかに歳を重ねた日のこと
少し前に誕生日を迎え、1つ歳を重ねました。
ここ最近は自分の誕生日があまり嬉しくなかったのですが、今年の誕生日はこれまでで1番心穏やかに過ごすことができました。
いつから誕生日が嫌になったんだろう
小さい頃、誕生日は家族とごちそうやケーキを食べ、プレゼントをもらって、とても楽しく過ごした記憶があります。
中学生~大学生くらいになると、友達がサプライズをしてくれたり、小さい頃とは違うけれど賑やかで楽しい誕生日を過ごしました。
社会人になってからは、最初のころこそ同期たちに祝ってもらいましたが、配属がバラバラになってそういったこともなくなってしまい。
いつからか、平日が誕生日の時には黙々と遅くまで仕事、休日が誕生日の時には1人でケーキを買いに行く、こんな感じで1人で過ごすようになりました。
もちろん、恋人がいた時には恋人に祝ってもらったけれど、祝ってもらうことよりも「誕生日だしプロポーズあるかな?」と、どうしてもそっち側に気を取られてしまっていました。
社会人になってからの誕生日はこんな感じで、
1人の時は、
「私はまた1人」
「こうやって仕事だけしてていいのだろうか」
「彼氏さえいない私はやばくないか?」
「もう年取りたくない」
「この歳で結婚してないのヤバイ」
とうじうじしたり焦っていて、
恋人がいるときには、
「いつになったらプロポーズしてくれるんだろうか」
「プロポーズがなかったら別れたほうがいいのかもしれない」
「歳ばっかりとって、ダラダラ付き合っていてもいいんだろうか」
と悶々としていました。
結局1人だろうが彼氏がいようが、社会人になってからは、”結婚”という2文字に頭の中を占領され、悶々としたり時に泣いたりすることもあるくらい、誕生日がいつの日からか嬉しくはない、むしろ嫌なものになっていました。
「賑やかで楽しい」ともまた違う、心穏やかな1日
今年の誕生日は、仕事から帰宅すると夫がプレゼントやお花を準備して待っていてくれました。
サプライズしてもらったりというわけではなく、普通の平日の夜を夫と過ごしたのですが、にこにこしながら「おめでとう!」と言ってくれる夫がいるだけで、とてもほくほくした気持ちになれたのでした。
もちろん、いろんな面で歳をとっていくことに不安はあるけれど、「この人と一緒にこれから先も歳を重ねて行けるのが嬉しいな」「来年も一緒にいられたらいいな」と思えて、それはそれは穏やかな気持ちで過ごすことができて。
SNSでみかけるようなようなラグジュアリーでおしゃれな誕生日ではなかったけれど、私にとって今年の誕生日がこれまでで1番穏やかで心が満たされたのでした。
振り返ると、過去の自分は”結婚”という2文字に過剰反応していただけなのだろうなとは思います。
結婚したからといって必ず幸せとは限らないし、結婚の選択をしなくてものびのび楽しく過ごすこともできたのかもしれません。
だけど、私の場合は”結婚できない女”という自分自身にかけていた呪縛を結婚したことでやっと解くことができたのかもしれないと改めて気づいた1日になりました。
年齢を重ねることと結婚しているか否かの間にそんなに大きな関係もないでしょうに、自分自身でたくさん呪いのようなものを握り占めていたんだな。
そういったしがらみがなければもっとこれまでの誕生日も楽しめたかもしれないと思うと、ちょっともったいないというか切ない気持ちにもなりますが、そんな過去があったからこそ穏やかな日々を大切にしたいなと思えるようになったのかもしれません。
来年の誕生日はもしかしたら1人になっている可能性だってあるけれど、今年の誕生日のこの穏やかな気持ちはずっと大切にしていきたいなと改めて思たのでした。
ここまでお付き合いいだきありがとうございました。
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