生まれて初めて絵を買った日のこと
先日、生まれて初めて絵を購入しました。
その日のことをこの先も忘れたくないなと思い、この記事を書いています。
生まれて初めて"個展"というものに足を踏み入れる決心をした
婚活が上手くいかず悩んでいた頃、アキニッキというインスタアカウントに出会いました。
そこには、アキさんの赤裸々な恋愛模様や海外での生活の様子が漫画で楽しく綴られていて、とてもとてもとても元気をもらっていたんです。
イラストレーターとしてお仕事されている方で、漫画のほかにアキさんのアートが紹介されることがありました。
全く芸術がわからない私ですが、そのアートがとっても素敵で漫画と同じくらい心を惹かれていました。
そんなアキさんが東京で個展を開催されると聞いて、仕事の都合をつけて半休をもらい個展に行くことを決意したのでした。
好きなものを「好き!」ということが怖かった
小さい頃からの癖なのか、好きなものを「好き!」と全力で誰かに対して伝えることが苦手なんです。
過去の話、とりわけ小さい頃の出来事ではありますが、
こんな思い出が、割と多くあるんです。
なので、小さい頃から「好きな男の子はかぶらないようにしないといけない」と周りの友人の恋愛事情を収集して細心の注意を払っていたし、同じものを好きになった子がいたら「私は違うものを好きになろう」と好きなものが被らないようにしていました。
「好きな食べ物が一緒」のような軽めの「好き」の共有は抵抗がないのですが、「ファン」とか「好きな人」のような熱量高く「好き!」と感じるものを誰かに伝えると、なにか嫌な思いをしてしまうとずっと不安があって。
今回、アキさんの個展に行くと決心をしたはいいものの、個展にはもちろんアキさんのファンがたくさん足を運ぶわけで…
私なんかよりもずっと前からアキさんを応援している方がたくさんいるだろうし、アキさんのグッズやアートをこれまでたくさん購入している方だってたくさんいる。
そんな空間にインスタを見てひそかに応援している私のような人間が足を踏み込んでいいものなのか、しかもアートなんて全然わからない私が行ってもいいものなのだろうかと、ずっと悩んでいたんです。
結局「行ってみたい!」気持ちが勝ったので行く決心をしたんですが、なるべく人が少なそうな平日の昼間に行くことにしました。
これが小心者の精一杯でした。
好きな気持ちを伝えられた時の感動
平日の真昼間、個展会場に到着するとそこにはずっとお会いしたかったアキさんと、マンガにも登場するアキさんのご友人のクミさんが!
その日の午前中が大雨だったこともあってか、予想よりも人が少なめ。
小心者、大歓喜!!
人が少なかったこともあり、作品の背景や思いなどたくさんのお話をアキさんご本人からお聞きすることができました。
中にはアキさんご自身がペイントされて結婚式で着用されたドレスも展示してあり、とっても素敵でした!
人も少なめだったこともあり、たまたま居合わせたお一人のお客さんとアキさん、クミさん、私の4人でたくさんお話してきました。
特に、結婚や夫婦関係の話で大変盛り上がりました。
まさか、はじめて会った人とこんなに楽しくお話できると思っておらず驚き!
本当に貴重な時間をいただくことができて感無量でした。
当初は、なんとかアキさんと一言でも言葉を交わせたらそれだけで満足と思っていたので、こんなに濃厚で楽しい時間を過ごせるなんて、本当に夢のようでした。
アキさんへ「アキさんの漫画にずっと元気をもらっていました!お会いできて本当にうれしいです!ありがとうございます!これからも応援しています!」と伝えられた時には、謎に私が泣きそうになってしまって、涙をこらえるのでいっぱいでした。
そして、新居に飾りたいと思い生まれて初めて絵を購入しました。
60枚の絵が集まって1つの絵になる作品。
そのうちの1つを購入させていただきました。
購入した絵は後日自宅に届けてくださるとのことだったので、届くのが今から楽しみです。
最後には一緒に写真を撮ってもらって、握手もしてもらって、本当に胸がいっぱいで興奮しながら帰路についたのでした。
一歩踏み出してよかったと本気で思った日
好きなものは自分の心の中だけで好きだと思っていればそれでいい、そうずっと思ってきました。
だけど、今回個展に足を運んでみて、私が思っていたよりもずっとずっと楽しくて心躍るような経験ができました。
たくさん話をして楽しい時間を過ごすことができる方との出会いもありました。
好きなものが一緒だからこそつながるご縁があったり、好きな人に「好きです!」と伝えられることの喜びもあり。
好きなものを「好き!」と言えたからこそ出会えた優しい世界がありました。
これらは自分の世界にこもっていたら絶対経験できなかったことだから。
「個展に行く」という一歩を踏み出して本当によかったと思っています。
これからは自分の「好き!」の世界を、少しずつ広げていけたらいいな。
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
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