伝えることは、隠れていた選択肢を表に出すきっかけになる
最近、誰かと話す時に”伝えること”を意識している。
以前は、相手から何か提案をされた時、その提案に対して「こうした方がいいんじゃないか」「こういう考え方もあるよな」と思っていても「もういいや」と言わずに終わることが多かった。よほど自分に負担がかかる内容でない限りは、言いたいことを「もういいや」と飲み込んできた。
「反論して、もめるのが嫌だ」「私が意見していいものか」「伝えるなら、どう伝えたら分かってもらえるのか」いろいろな考えが、頭の中をぐるぐるとまわって疲れてしまい、最後は「もういいや」と飲み込んでを繰り返す。
でも実際、飲み込み続けるのは本当にしんどいし、得することもあまりない。(いや、ほとんどない)伝えるのもしんどい、でも伝えずにいるのもしんどい。どちらにしろしんどい状態には変わりない。
「だったら、今まで選ばなかった”伝えるしんどい”に挑戦してみようか」と、急に思った。お正月休みで緩んていた頭の中に、パッと浮かんだ。それに、伝える方のしんどいは「慣れていけば、しんどいがなくなるかもしれない」とも思ったから。
まだ年が明けて16日しかたっていないけれど、”伝える”ことによって良いことが起きている。とくに仕事に関する負担が減った。勿論、伝え方には本当に悩むし、エネルギーを使う。伝えようと決めた前日は寝つけなかったし、連絡する時は文字を何度も読み直したり書き直したりもした。送信を押すまでに、何度か止めようと思ったこともある。でも結果的に、伝えてプラスになったことの方が多い。
種類は違えどしんどい思いをするのなら、何か得られる確率が高い方が絶対に良いと思う。伝えたことによって、今まで見えなかった選択肢が見えるようになるし、選べる道はもっと広がる。もしかしたら、その選択肢が近道になるかもしれない。
本来だったら、体験できなかったことや知らなかったことと出会える可能性だってある。隠れていたきっかけが表に出ることで、その確率がグッと上がる。だから「そのためには伝えないといけない」と改めて思った。
まだまだ気を抜けば「もういいや」と思ってしまいそうになるけれど、少しずつ慣れていきたい。「しんどい」と思いながらではなく、自然とできるように。勿論、相手のことも考えながら。
最後まで読んでいただきありがとうございました。