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命ある限り歩き続ける

この特集に出てくる坂本真民先生の詩を読んで、坂本先生の詩をもっと読みたいと思いネットで調べてみた。

“日の昇るにも手を合わさず、月の沈むにも心ひかれず、あくせくとして一世を終えし人のいかに多きことぞ。道のべに花咲けど見ず、梢に鳥鳴けど聞かず。せかせかとして過ぎゆく人のいかに多きことぞ。二度とないこの人生をいかに生きいかに死するか、耳をかたむけることもなくうかうかとして、老いたる人のいかに多きことぞ。
川の流れにも風の音にも告げ結う声のあることを知ろうともせず、金に名誉に地位に狂奔し終わる人のいかに多きことぞ。“

そこにあるモノの有り難さ、美しさ、尊さを感じることもなく、人生を終えてしまうことを嘆いているこの詩は、今、まさに現代社会に生きる私たちに向けられているかのような気がした。

コロナをきっかけに変わりつつある人間社会の生活スタイルや社会でのあり方。時間や場所の価値観すらも変わるそんなきっかけになるこの出来事に嘆くのではなくどれだけの人がそれを感じ、様々なことに気づけたのだろうか。

目に見えないウィルスに怯え生活が変わり、今までの経済活動が少し止まることで、地球環境に良い意味で影響を及ぼしたり、普段当たり前のことがありがたいことだと感じられたり、人と人との繋がりが大切だと感じることができたり。と感じることが多かったのではないだろうか。


今回のテーマである『命ある限り歩き続ける』では、人として命ある限り、日々成長であり、心を磨き続け、人としてどうあるべきか?を常に自分に問い続けること。『人生これからや』と80歳になられたコシノジュンコさんの講義のテーマではいくつになろうとも人は自分の想いや意志によっていくらでも切り開くことができる
という励みになり、生きることは、自分の人間力を高める修行なのである。

年を重ねるごとに輝きを増す生き方

年を重ねること。と聞くと正直、今までできたことができなくなることや、今まであったことが失くなること。今までなかったものが増えていくこと。への不安の方が先に考えてしまう。
この対談を読んで、年を重ねること。で、より研ぎ澄まされてくる。
生きる時間をよりリアルに感じることで、いかに人生を楽しく彩るか。
について考えさせられる。

若宮さんがおっしゃっていた
“未来が不安だからといってうずくまっていると、未来の方もうずくまってやってきます『未来さん、こんにちは!仲良くしましょうね』と明るく前向きに生きているとい未来がやってくるのではないかと“
この見えない未来に対する接し方がお二人の“老いて輝く人の共通項“それはまさに今、コロナという目に見えないウィルスに人は怯え、この先どうなるのか。と不安に感じている人が多い中で、未来さん、こんにちは!仲良くしましょうね!
と言えるかどうか、生活スタイルや、社会でのあり方、場所や、時間への価値観が変わり始めどう順応し、未来に向けて前向きに行動できるか。
そして、今まで気づかなかった“そこにあるモノの有り難さ、美しさ、尊さ”を感じ大切にすること。ができるかどうかがこの先の私の生き方に影響するのでは?

特集の最後にあった『いま求められているのは人間力』
まさに今、私たちの事業に求められていること。
インターネットが普及し、まさにコロナの影響でオンライン化が加速するいま、人と人との繋がりを持ち、関わること。五感をフルに使うリアルな体験へのニーズを高めていかに、オンラインとつなげクリエーションしていくのか。
新しいことを受け入れ、日本人が大切にしてきたトラディショナルな部分をうまくクリエーションしていくことができるか。

ひとがよくなる。からだよくなる。こころよくなる。地球がよくなる。
という大きな私のテーマにこの『人間力』を強く意識することが今後の活動に大切。

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