プログラミング未経験者向け広告の甘い言葉に騙されちゃいけないという話

今日もお疲れ様です。

昨今、YouTubeで動画を見ていると、

「プログラマーは自宅で自由に仕事ができる！」

「プログラマーは人と喋る必要がないから嫌いな人と話す必要がありません！」

「プログラミングは小学校の授業でも導入されているから、誰でも簡単にできる！」

などなど…とっても景気が良い広告をよく見かけます。
その景気の良さをぜひこっちにも分けてもらいたい。

ただ、現役プログラマーの筆者からすると、
「いやいや、それはさすがに誇大広告」
と突っ込みたくなる事が多々あったので、
noteという場を利用して突っ込んでいきたいと思います。

「プログラマーは自宅で自由に仕事ができる！」

これはぶっちゃけ、間違っていないです。
数ある業種と比較しても、プログラマーやシステムエンジニアは在宅で仕事(リモートワーク)しやすい職種だと思います。

ただ、この広告はプログラミング未経験者向けなので、そうなると話が変わってきます。

プログラマーとしての実務の経験がない人が、いきなりリモートワークを任せてもらえるか…

答えはNOです。

企業勤めでもフリーランスでも、リモートワークをする上で一番重要なことは何かというと、
「この人は社会人としてちゃんとしている、しっかり仕事をしてくれる」
という信頼なんです。

これらの信頼は実務を重ね、様々な経験を積むことで勝ち取ることができますが、
未経験の場合、それが一切ありません。

なので、未経験からいきなりリモートワークはかなりハードルが高いのです。
(ごく稀に初手リモートワークの企業もあるので不可能とは言い切れない)

「プログラマーは人と喋る必要がないから嫌いな人と話す必要がありません！」

これは、ステレオタイプなプログラマーの印象をそのまま言っている気がします。

皆さんは、プログラマーに対してどんなイメージを抱いているでしょうか？

暗い部屋で、フードをかぶりながら、パソコンに向かってひたすら何かを打ち込んでいる？

…さすがにそこまでコッテコテな印象は無いとは思いますが…

でも、「仕事が一人で完結して、人と話す必要がない」と思っている方は多いのではないでしょうか？

実際、筆者が研修を受け持っている研修生でも
「人と話したくないのでプログラマーを目指しました！」
という入社理由を語った人がいました。

では、実際はどうかというと、

プログラムの開発を依頼したお客様と会議…
開発チーム内でミーティングや進捗会議…
作成したプログラムのチェックをするため1対1で上司にプレゼン…
etc…

プログラムを書くよりも、人と話す時間の方が多い日もザラにあります。
とてもじゃないけど、人と話す必要がないなんて言えません。

これが「個人でアプリを開発する」とかだったら、確かに人と話す必要は無いかもしれませんが、
それはプログラマーの中でもごく一部の話になるので、
広告で宣伝できるほどスタンダードな働き方ではありません。

なので、「人と話す必要がない」というのはほぼありえない話なのです。

「プログラミングは小学校の授業でも導入されているから、誰でも簡単にできる！」

この広告を見た時、思わず吹き出しちゃいました。

確かに、プログラミングは小学生の義務教育に取り入れられているので、部分的には間違っていないのですが、
話が飛躍しすぎているな、といった感じです。

プログラミング以外のことで例えると分かりやすいかもしれません。

「英語は小学校の授業でも導入されているから、誰でも簡単に翻訳家になれます！」

と言われたらどうでしょうか？
いやいや、なにアホみたいなこと言ってんだ…
ってなりませんか？

同じようなことが、真剣な顔してプログラミング未経験者向けの広告で言われているんです。
面白くて吹き出してしまう気持ちもわかってもらえるかと思います。

英語は皆さんイメージがつきやすいと思いますが、
プログラミングは、知らない人は全くイメージがつかないと思うので、
「小学生もできるくらい簡単だよ」って言われて信じてしまう人が出てしまうんだと思います。

ただこれは、信じてしまう人が悪いのではなくて、明らかに広告として伝えている側に悪意があると思うので、
騙される方が悪い、ではなく騙している方が悪いです。
0対100です。

なので、この広告は
なにアホみたいなこと言ってんだ…頭沸いてんのか？
といった感じです。

最後に

今まで怪しい広告に対してモヤモヤしていたけど、発散する場所がなかったので
今回発散出来てよかったです。スッキリしました。

晴れやかな気分で新しいクソ広告の収集に移ろうと思います。

それでは、ここまで見て頂きありがとうございました。