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本要約「銀行員だけが知っている なぜかお金に好かれる人の小さな習慣」

はい、皆さんこんにちは!今日もセミリタイア達成に役立つ書籍を紹介していきたいと思います。

今回ご紹介するのは、メガバンクで勤務経験のある長岐さんの書籍、「銀行員だけが知っている なぜかお金に好かれる人の小さな習慣」です。

この本では銀行員がなぜお金を貯めることが得意なのかについて書かれています。

銀行員というと、新車のベンツを乗り回して、庭付きの豪邸に住むような派手な生活といった感じではないものの、地味だけどかなりの資産を蓄えているイメージが私にはありました。

職業上、融資先の社長やお金を預けてくれる一般の人たちに「なんだあの銀行員は。俺たちのお金で稼ぎすぎじゃないか?」といった反感を買わないように、あまり目立たない生活をしつつ、その裏では不動産投資などの資産運用でしっかりと蓄財している行員が多いんじゃないでしょうか。

そんな、メガバンクで働く銀行職員がなぜ、一般の人たちと比べてお金を貯めることが得意なのかについて、一緒に見ていきましょう!

月収16万円の一般職女性、3年で500万円を貯める

この本を読んでみて一番印象に残ったのは、月収16万円でも3年という短期間で500万円も貯金した一般職の女性銀行員がいたということです。

ボーナスを4か月と仮定して年収を計算すると、

16万円×16か月×3年=768万円

ここから500万円を貯蓄するとなると、自由に使えるお金は、

768万円-500万円=268万円

一年あたり、約89万円で生活しなくてはなりません。これは、なかなか厳しいんじゃないでしょうか?

彼女が実家暮らしで生活費を抑えることができたことは蓄財においてかなりのアドバンテージであったことは確かです。

しかしながら、皆さんも社会人になって1年目から3年目って自分の力である程度まとまった額のお金を稼ぐことができるようになった感覚になり、今まで欲しかったブランド物のバッグや腕時計、ちょっとお高めのレストランや旅行にお金を使いたくなりませんでしたか?

私は、まさにその感覚にはまってしまい、今では年に数回しか出番のないブランド物の腕時計や洋服を買い、散財してしまいました(涙)

「私はもう、自分の力でお金を稼ぐことができるようになったんだよ!」と両親や友人にアピールしたいためにブランドものを買ってしまったというわけです。

欲望の優先順位をつける

ブランド物を購入することが悪いことではありません。そのお金を払ってまで購入するだけの価値があるのかをしっかりと考える必要があるのです。

私が両親や友人に見せびらかすために買ったブランド品は、

〇製品そのものを身に着けることで得られる幸福(上質さ、デザインの良さ)

×他人によく見られたいという欲望(見栄、承認欲求)

上記のうち、×他人によく見られたいという欲望を満たすためだけに購入したせいで、1年のうち、大半は収納ケースの中で眠り続けている状態です。

正直、着心地や機能性で考えると、一般のノーブランドのものと大きな差はありません。

年に数回しか出番のないものに数万円も払ってしまうのは無駄だったなぁと後悔しています。

欲望に優先順位をつけましょう。

FIREを目指している私は、

最低限の機能性(使い物になるレベル)>付加価値(時短に役立つもの)>>>ブランド価値(見栄)

の価値基準で買い物をしています。

欲望としては、今後の人生で長い期間幸せを感じることができるFIRE達成のほうが大事で、年に数回しか出番のないブランド物を買うことは後回しです。

みなさんも、お金を貯めたい場合、何に自分が価値を感じているのかを整理してみて、自分の幸せにならないものは極力買わないようにしましょう。

銀座の高級ブティックで試着して何も買わずに出てきた女性銀行員

著者の知り合いである女性銀行員は銀座の高級ブティックで試着した後、何も買わずにお店を後にしたというエピソードがあります。

ここから学べる知恵とは、「自分が価値を感じないものにお金を出さない」ことと「サンクコストを意識する」ことです。

「自分が価値を感じないものにお金を出さない」

まず、「自分が価値を感じないものにお金を出さない」とは、世間的に価値があると思われている商品でも、自分の幸せに役立たないものは買わないということです。

例えば、最近テレビで話題になったお菓子「マリトッツォ」。

皆さんのなかでも食べたことがある人は多いんじゃないでしょうか。

「なんかテレビでよくやってるし、一度食べてみるか」「みんな食べてるし、私も食べてみよう」といった感じで多くの人が買い求めたマリトッツォですが、私は一度も食べたことがありません。

1個200~400円で買えるから、「まぁ、いいか」と深く考えずに買いそうになってしまいますが、私は「う~ん、この金額を出すなら自炊で一食作ることができるぞ」と思い、買うことができませんでした。

確かに、甘くておいしいお菓子なのだと思いますが、お菓子を食べる習慣のない私にとっては一食分のお金を使うほどの価値はないと判断し、購入には至りませんでした。

たかが、数百円、されどこれが積もり積もれば結構な金額になります。最近認知されてきた「ラテマネー」ですね!

もちろん、マリトッツォに価値を感じる人はお金を出して買ってもいいと思っています。

「仲間内の話題についていくため」「経験は何物にも代えがたい」そういう価値を大切にする人は後悔しないよう、自分の予算内で買い物をしましょう。

「サンクコストを意識する」

さて、「サンクコストを意識する」についてお話ししていきましょう。

サンクコストとは、経済学の概念で「もうすでに投下、消費してしまった費用で、経済活動をやめたとしても回収できない費用のこと」を指します。

簡単に言うと、

待ちに待った日曜日、楽しみにしていた映画を映画館で見るために1,800円を払って席に着きました。さて、30分ほどたったところで映画が非常につまらないと気づいたあなたはどうしますか?

①映画の途中で離席し、家に帰り、本を読む
②映画を最後まで見続ける

いかがでしょうか。多くの人はせっかくの日曜日に映画館まで来て1,800円も払ったんだから、最後まで見ないと損じゃない!と思って②映画を最後まで見続けてしまうんじゃないかと思います。

映画館に来るまでのコスト、チケット代1,800円のコスト。これらはもうすでに支払われており、映画を見ても見なくても回収できない費用「サンクコスト」です。

客観的な立場から見ると、非常につまらない映画なんか見るのをやめて、家に帰って本を読んだほうが時間を有効に使えて、幸福度は上がりそうですね。

せっかく遠くまで来たんだし、せっかくの休日を使ったんだしということで、無意識下でサンクコストにもったいないと思い、私たちはついつい無駄な買い物をしてしまいがちです。

どうですか?ドライブで立ち寄った道の駅で見つけたよくわからない民芸品や旅先のお土産屋であまりほしくないけど、せっかく来たんだからと買った生活雑貨。

こういったものは買ったはいいが、使うことなく部屋のスペースを占有し、何年かに一度ある断捨離の時に捨てることになるんじゃないでしょうか?

「せっかく~なんだから」このサンクコストを意識することで無駄な支出を減らして蓄財を早めることができるようになります。

おわりに

さて、いかがでしょうか。本書を通じて銀行員の生活習慣、考え方を知ることで私たちは無駄な支出を削ることができると思います。

私も社会人になりたての3年間は見栄っ張りで無駄な支出ばかりしていました。年に数回しか身に着けないブランド物、旅先(京都)で買った木刀。

穴の開いた財布にはいくらお金お入れても、穴からお金が流れ出て一向に蓄財が進みません。

まずは支出を見直し、無駄なコストを削減することでFIRE達成への階段を効率よく駆け上がることができると信じています。

FIREを目指す人、貯金を殖やしたい人と同じ志を私は持っています。これからも一緒に節約、貯金に励んでいきましょう。

それでは!

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