見出し画像

本要約「ゆるFIRE」

はい、皆さんこんにちは!今日もセミリタイア達成に役立つ書籍を紹介していきたいと思います。

今回ご紹介するのは、ミニマリストで30代にして資産6,000万円を貯蓄したちーさんの書籍、「ゆるFIRE」です。

この本では普通のサラリーマンがちょっとだけ頑張ることで「ゆるFIRE」を達成するためのロードマップが示されています。

そもそもFIREとは

最近の株式相場の好調を受け、30代を中心に若者からも熱い視線を受けているFIREという生き方ですが、そもそもFIREとはFinancial Independence Retire Earlyの略称で、経済的自由と早期退職のことを指します。

サラリーマンとして働いて、週5日、8時間最低でも会社で働き、会社によってはこれに残業や休日出勤、夜勤やパワハラ上司、生活環境が大きく変わってしまう転勤など、社会人は安定した収入と引き換えに厳しい環境で働かなくてはいけません。

このような環境から脱出できないのはなぜか?

そう、あなたが金銭的に会社から自立できていないからです。

もし1億円が預金通帳にあったら?相続で毎月100万円の利益をもたらす不動産を受け取る見込みがあるなら?実家が石油王の血筋なら?

そうです、いやな環境からさっさとおさらばして自分の生きたいように生きることができるんです!
毎日、目が覚めた時が朝。好きな趣味に好きなだけ没頭できるので、毎日が土曜日!翌日もお休みだと思うと心も晴れやか!

控えめに言って、最高の人生じゃないですか!

FIREは厳しいのか

FIREを実現するためには、会社に依存しない収入源か資産を確保しなくてはなりません。

FIRE界隈で有名なトリニティスタディという研究結果があります。これは、資産を運用しつつどのくらいの割合、金額で取り崩せば資産の寿命を最も永らえることができるか?ということについて研究したものです。

簡単に言うと、資産運用しつつ、毎月一定の生活費を取り崩すと何年先まで持ちこたえられるか調べたものです。

一言で言うなら、「人生逃げ切り戦略」でございます。

この研究では、米国株(S&P500連動):米国優良債権=1:1で運用し続けた場合、運用金額の4%を毎年取り崩せば資産を減らすことなく維持できることが判明しました。

運用資産×4(%)=毎年の生活費

逆算すると、毎年の生活費の25倍を運用すれば毎年の資産収入だけで生きていくことができるということです。

毎年の生活費が200万円の人なら、200万円×25=5,000万円ですね!

いや、私はそんなお金持ちの生まれでもないし、貯金もあまりないんだ。だからそんな大金を蓄えることなんてできないよという方が多いと思います。

でも、安心してください。この本では半分資産に働いてもらい、半分自分の好きな仕事で稼ぐことで「ゆるFIRE」をすることが目的なので、必要な資産額はこの半分で済みます!

5,000万円の半分の2,500万円ならなんとか貯められそうじゃないですか?毎年100万円なら25年。毎年200万円なら13年で貯めることが可能です。

無理せず、ゆとりをもって貯金する

「よし、じゃあ今日から外食はせずに、電気もこまめに消して節約するぞ」と意気込んでいるあなた!ちょっと待ってください。

「ゆるFIRE」とはいえ、10年以上の期間をキツキツの節約生活で過ごすことはなかなかハードです。

前世で禅僧として無欲の精神を極めた人ならできるかもしれませんが、豊かな現代社会で20年以上過ごしてきた私たちは、ある程度のゆとりある生活を送らなければ、精神が疲弊し、ある時点で欲望が爆発、散財してしまうのが目に見えています。

なので、まずは家計簿をつけて毎月の支出を把握しましょう。

3か月ほど家計簿をつけていくと、自分が何にお金を使っているのかが見えてきます。その中で、自分を幸せにしない支出をまずはカットしていきましょう!

たとえば、使っていないサブスク(ネットフリックスやスポーツジム)契約や、気乗りしなかったけど参加した飲み会などはムダ金です。

こういった無駄な支出を削ってもあなたの幸福度は変わらないので、バッサバッサと切り捨てていきます。

その次に、ムダ金ではないけど大きな金額がかかっているものを見直します。例えば、本当に車を持ち続けるのか(休日にしか使わないならレンタカーやタクシーを検討する)、生命保険は必要なのか(独身ならいりません)。

大きな支出を見直すことは、すなわち、大きな金額を貯金できるチャンスなのです!

まずは、ストレスのかからないコストカットをすることで心のゆとりを失うことなく貯蓄スキルを身に着けていきましょう。

稼ぐ、貯める、投資する

さて、「ゆるFIRE」をするためにまずは節約して貯金ペースをアップさせることができた方は、その次のステップ「投資する」に進んでいきましょう。

貯金スキルが身につけば、毎年100~200万円を確実に貯めていくことができますが、銀行預金にしまい込んでいても金利は0.001%と非常に低いため、目標の2,500万円達成まで長い時間がかかってしまいます。

そこで、オススメなのが「株式投資」です。

米国株の代表的な指数であるS&P500に投資した場合、平均的な年利は8%と銀行預金よりも圧倒的な資産の成長が期待できます。

もちろん、株式投資は自己責任で行うものなので、株価が下落したら自分の資産が減ってしまうリスクを受け入れることができる人が参加しましょう。

私も株式投資を初めてすぐ、コロナショックのせいで評価損を40万円ほど抱えてしまい、あの頃は毎日「あぁ、株なんてやらなきゃよかった」と後悔してました。

実際に毎月の給料よりも大きな金額を失ってしまった経験から学びましたが、株式投資は失っても困らない余剰資金で行うことが大切です。

コロナショックは意外と早く脱出することができ、現在では+13%とそこそこの運用益を得ることができています。

やはり、株式投資をすることで目標金額達成までの資産形成スピードがかなり速まっていることは実感できています。

元本割れがどうしてもいやな人は、銀行預金か、個人向け国債で貯蓄をしていきましょう。

おわりに

「ゆるFIRE」といえども、必要な資産は2,500万円と結構大きな金額を10年という長期間で貯めていく必要があるので、無理せずに続けられる節約と投資をしていくことが大切なのだとこの本から学びました。

毎日会社と家の往復しかしない人生を過ごし、老後は金はあれど、体力がなくなって何もできずに人生が終わってしまう、そんな人生を変えたい方にとってオススメの入門書です。

NISAやクレジットカード積立投資など、すでにある程度資産運用やFIREに関して勉強したことがある人にとっては常識的な内容が多いため、復習程度にサラッと読める本でした。

これからもFIREを目指して節約・貯金・投資に励んでいきたいと思っています。それでは!



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?