自分の苦手だと感じること、嫌いだと目をそむけてしまう人や行動から気づくこと
私も、つい先日37歳になりました。もうすぐ40代と考えると早いものです。
メルマガを書いて、自分の気持ちと向き合っていると、この37年間で自分の頭とからだにしみついた思考、行動パターンがにじみ出てきていることに気づかされます。
歳をとっていくときに最も気をつけたいのは、自分の考えが凝り固まってしまうことです。
私は、組織の中にいると、一番弱い存在、声の小さいと感じる人に自然と目が行きます。
あるいは、表立って言えないけれど、本音を抱えていたり、対立している関係性も気になります。
本当はもっと評価されていいのに、皆に誤解されていたり、すれ違っていることをときほぐし、新しい側面を見せていくことに価値を感じているのです。
私はどの職場でどんな仕事をしても、あるいはプライベートの人間関係においてもわりと同じ行動パターンを持ち込んでしまいます。
これは、考えてみると、私自身が弱いものに過剰に反応してしまうという癖ではないかと思えます。
私はやせ型で力が弱く、男らしい強さがない子どもでした。
スポーツをしていても、見た目がひょろひょろだったので頼りなく見えるのではないか。レギュラーになるには不利ではないかなどと感じていたタイプだったと思います。
そのような(だいぶ)屈折した思いから、弱い者の気持ちを特に大事にする自分のパターンが無意識の中に刷り込まれているように思います。
このような自分の思考の癖は、自覚しておかないと時に厄介です。
私の場合、たとえば堂々と権威をもって仕事を進めるタイプの人と一緒にいると、どうしてもその人のことを遠ざけたり、「人の気持ちがわからない人だ」と色眼鏡で見てしまいがちです。
そうした自分の価値観は、その相手にも伝わり、関係性をゆがめていってしまいます。
自分の苦手だと感じること、嫌いだと目をそむけてしまう人や行動には、このように自分の無意識に育てた思考の癖が反射的に反応してしまいがちですので、そのことを上手に扱えないと、決まった人と、決まったパターンでしか働けなくなってしまいます。
また、このような癖は、自分が勝手につくっている思い込みであり、事実と違う可能性もあるというところが大事なポイントです。
このことに気づくことで、自分の中で勝手に避けていたものを解消し、新たなことに挑戦できたり、新たに人との関係性を発展させたりする可能性もあります。
来年は、こうした自分の癖やパターンを一つずつ自覚し、いつまでも変化する自分であるべく頑張りたいと思っています。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。
2016/12/30 VOL78 sakaguchi yuto
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