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ナリワイをつくるを読んで

「ナリワイをつくる」(伊藤洋志)を久しぶりに読んでいる。久しぶり読みたいと思って、近所の図書館へ行ったら展示されていた。これは引き寄せってやつじゃないか。と思わずカウンターへ持っていった。(ついでにカフェ開業の本も借りた)

もう最初の章からよい。

 そもそも、仕事はもっと多様性のあるものだった。季節ごとに生業は変わるし、色々な仕事があり、それを各自が組み合わせて生活を組み立てていた(中略)ニート問題は、職の多様性の急激な減少に適応できない人が顕在化しただけ。それなのに、対策が会社に就職するための職か訓練だけでは無効だ。新しい自営業を作り出さないと解決は困難であると言える。

本当に、どこまでもおっしゃる通りだと思う。
職人的な仕事はどんどん機械化されたと言う話もあるし、業種問わず、会社員でないとアレと言う風潮もあるのではないか。
なぜ、自営業を営む事がこんなにハードにもソフトにも厳しくなってしまったのだろう。

非バトルタイプの人たちは、どうにかして正面から戦わずしてそこそこ稼ぎ、健康的に暮らしを立てていく具体的な作戦を考えていくことが必要になってくる。

この本は、決して好きな事をしてキャラを立ててジャンジャン稼ぐと言う類のものではない。
どちらかと言うと、生活コストを下げて(可能であれば地方移住などして)自給力を身につけ、何よりも健康に暮らしていく事を目標としている。

健康第一。それに尽きる。

ナリワイを始めて、保障がないじゃないかと言われたエピソードがあって、その問いには下記のように答えている。

例えば精神疾患になっても会社が保障してくれる、ということは、裏を返せばそういう事態が起きうる環境下にらいる、ということである。(中略)それで失った健康を取り戻せる保障はないし、時間もかかる。一体何のための保障なのか? ナリワイ生活においては、「健康増進」が弊社と御社の最重要業務である。

働くことは生きること。と言うと、彼の言うバトルタイプを想起させてしまうかもしれないけれど、生きて暮らしていく一部に仕事があるのであって、私たちは働いて得たカネを消費するために生きているのではない。
健康な体と心があってこそ。命あってこそなのだ。

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