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もぎたて野菜丸かじりを目指して

最近、自分のやる気について研究している。

このときの自分がどうしてやる気が出なかったのか、どうしても気になるからだ。

いろんな〇〇したい、が私の中に生まれる。だけど、実際やるときにはもうやりたくないことが多い。どうしてやりたくなくなっちゃうのか、とても気になった。そんな時にコーピングという概念を知り(しかも、宿題をやる気が起きないときにコーピングが使えるという、斜め上からの知り方だった)自分を観察してみると、やりたいが生まれた瞬間に、全力でやらないように阻止してくる私がいることに気づいた。あまりにも自分の中では自然なことだったので、そんな私がいることを初めて自覚した。

例えば、noteを書きたいなと思う。その瞬間に、いやあんた月報note書いてないでしょ、この間の〇〇について書いてないでしょ、時系列ってものがあるでしょそっちを先に書きなさい〜!って言ってくる。よく試験勉強をする前に部屋を片付けたくなる、というけれど、その時は試験勉強しないとダメじゃん?試験終わると部屋は汚くても気にならないじゃん?だから、やりたいことやっちゃダメだと思っていたっぽいんだよね。(きっとこの思考の癖には親の影響などあるんだろうけど何由来かは今の私にはどうでもいいので深掘りする気が起きない)だけど、やりたいことをやりたいときにやらせてあげることにした。私はなんだかんだ根が真面目なので、誰かとの締切を破ることはないだろう。自分が苦しくても最後は力技でねじ伏せるだろう。そういう信頼はあったので、安心して自分を委ねた。

私は言い訳の匠なので、気を抜くと本当にすぐにやりたいことを阻止してきた。今日は漫画が読みたいなあ、と思うと、買った本まだ読んでないでしょ、その前に部屋汚すぎない?とかいろんなことを言ってくる。その言い訳を聞きながらできることが、スマホをだらだらいじることになってしまうのだろう。信じられないくらい匠だった。

先日、あいさんと遊んだときに、学生時代の夏休みの宿題の進め方について話した。私は(たぶんこのnoteを読んでいるひとは大抵察していると思うけど)最後の3日くらいで終わらせるタイプ。というか、なんなら数学とか答えがもらえているものは写経のようにひたすら写して終わらせていた。あいさんは最初の10日くらいで終わらせると言っていて、さすがすぎると感動して「やっぱり計画的な人は違いますね」と言ったら、「計画はしてないんですよ。ゆとりさんとは先にやるか後にやるかの違いなだけです」と言われて、目から鱗が落ちた。実は、私は夏休みの初日に毎日均等に進めていくための宿題計画を必ず毎年立てていた。(尚、計画通りに進めたことは一度もない)だけど、この計画を立てたい!という気持ちは、思い返すと勉強をしたい!という気持ち由来な気がしている。勉強をしたい!という気持ちを持っているときに、勉強をする前には計画を立てなきゃダメだよね、という私がいて、計画を立てた結果、勉強したい気持ちはどこかへ行ってしまうのではないかという仮説が生まれた。勉強をしたい!と思ったときに宿題をしていれば先に宿題を終える人になっていたかもしれない。

たぶん、やりたいと思った気持ちを丁寧にあたためるほうがいいひともいるのだろう。パン生地を発酵させるように膨らむタイプや、ぬか漬けのように味わい深くなるタイプ。でも、私はたぶんちがう。畑で育っている野菜をもいで、なんなら水で洗わずに丸かじりをするくらいのスピード感があっている気がする。もいで放置していたら、鮮度は失われていくだけ。たぶん私の畑は鮮度だけが取り柄の家庭菜園だと思う。だから、私はこれからもぎたて野菜丸かじりを目指していこうと思う。

大人になった私は毎日やりたいことを好きなようにやる権利を持っている。やらなきゃいけないことがあったとして、やらなくても困るのは私だ。だから、やりたいと思ったときにやりたいところまでやらせてあげる練習をしている。



ウィーンについて。
あれほど行きたい行きたいと騒いでいたウィーンの航空券をまだ取っていない。私の予定では4月中に航空券を取ることになっていた。(3月はワークショップとマラソンに気を取られることは目に見えていたので)だけど、あっという間にゴールデンウィークだ。5日が一番時間に余裕がありそうだったのに、死んだように寝てしまい、6日になった。今日は由岐さんと遊ぶ約束をしていたので、旅行帰りの由岐さんの話を聞いて、やる気をもらおう〜と他力本願な気持ちでいた。私の代名詞は“一人旅のコツは航空券を取ること”じゃないんだっけ?なんで行きたい場所なはずなのに、やる気は出なかった。(断りを入れておくと、今までも私はノリノリでやる気に満ち溢れて航空券を取ったことはない。はあーーーーーーと大きなため息をつきながら、めそめそと後戻りできないよと航空券を買っている。そもそもやる気に満ち溢れた前向きに航空券を買う自分こそ幻想なのかもしれない)と由岐さんに話したら、「ウィーンに行きたい気持ちと、航空券を取るのが面倒な気持ちの両立は当たり前にある」と言ってくれて、なんだみんなそんなものか、と少しホッとした。ごはんを食べたあとに本屋さんについてきてもらって、ウィーンのガイドブックを2冊買った。読んでるうちに、わくわくが戻ってきた。

わたしへ。何も知らなくて分からなくて怖いから、やる気がなくなるパターンもあるよ。そういうときは情報をとりあえず入れるといいよ。わたしより。



おまけ。
パスポートの期限もたぶん大丈夫だろうで確認してないことに気づいたので、家に帰ってからパスポートを見た。期限は大丈夫だったんだけど、自分の写真がぶさいくすぎてドン引きした。と、母に話したら「今のほうがいいって思えてるならいいじゃない」と言われた。なるほど、本当に世界にはいろんな考え方があるね。

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