SymbolとNEMのネイティブ通貨の表記に「X」が付く理由は何か?
Symbolに使われる通貨はXYM、NEMに使われている通貨はXEMです。では、XYMやXEMにXが付く理由は何でしょうか?
それは
Symbol→X(無国籍)+YM(Symbolを省略したもの)
NEM→X(無国籍)+EM(NEMを省略したもの)
です。
それには国際通貨コードの存在があり、日本円の場合は「JPY」です。
そのコードを名付ける方法は、ISO 4217という命名法によるものであり、
日本(JAPAN)の円(yen)→JP(国コード)+Y(YEN)
アメリカ(United States)のドル(dollar)→US(国コード)+D(dollar)となるようです。
これは通貨だけではなく、金や銀など「特定の国の通貨でない場合は1文字目を“X”とする」という決まりから
金→X(無国籍)+AU(金の元素記号)
銀→X(無国籍)+AG(銀の元素記号)
となっているようです。なので、SymbolとNEMの場合は
Symbol→X(無国籍)+YM(Symbolを省略したもの)
NEM→X(無国籍)+EM(NEMを省略したもの)
ということになります。
同様に、RippleはXRPという単位が使われていますが、銀行間の国際送金を目的に作られているので、
Ripple→X(無国籍)+RP(Rippleを省略したもの)
であるといえるみたいです。
モネロの通貨単位XMRもまたXEMやXRPと同じような理由であるでしょう。このような理屈で考えたら、ビットコインやイーサリアムも本来なら、「XBT」や「XET」と表記するのが正式ということかもしれません。
実際、海外のサイトなどでは「XBT」という表記が用いられている場合もあります。例えばKrakenが「XBT」という表記を用いています。
これから、ビットコインなどの暗号資産の普及が本格的になると、ISO 4217の表記に合わせるでしょう。そうすると、BTCではなくXBTになるかもしれません。
つまり、Symbolのネイティブ通貨をXYM、NEMのネイティブ通貨をXEMとしたのは、ISO 4217からすると、わかりやすい表記ということになります。
このような視点で、通貨の単位を見てはいかがでしょうか。
そのような観点で見ると、Symbol(XYM)とNEM(XEM)は国籍を超えた通貨を初めから目指しているのだなと感じました!!
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