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合成写真を作る時のポリシー2つ

こんにちは、Yutoです。写真家です。

先日このような記事を書きました。
写真を描くということで、2枚の写真を合成して作ったというものです。

その合成をする時なのですが、ポリシーが2つあります。

それは…
① 人をミスリードしてしまう風景写真にしない
② 事実をゆがめた写真資料
これらの行為はしたくないと考えています。

このような件に該当してしまう合成写真を作らない、のではなく合成写真を発信する時にミスリードしてしまわないように注意するといったものです。

合成写真を作る時のポリシー

「① 人をミスリードしてしまう風景写真にしない」は例えば観光地紹介の写真とかですね。実際には紅葉しないのに紅葉していたりとか、花火が見えないのに花火が打ちあがっているのとか。その写真を見た人が、こういう情景が見られるのかと信じてしまうというミスリードを招くようなことですね。

実際、僕は一回だけ花火のポスターにしてやられたことがあって、実際には見えない場所から花火が打ちあがっているポスターの場所に、花火大会当日に行ってしまったことがありました。
調べればわかることなのですが、土地勘がない場所だと、やっぱり判断するのは難しいです。僕以外にも結構来ている人がいたので、その人たちは花火が上がり始めた時刻を過ぎても、花火が見えないことに慌てふためいているようでした。

実際ポスターの作り手が、どこまで想像していたのかは定かではないのですが。人をミスリードしてしまうような合成写真は観光ポスターとしてはふさわしくないな…と感じてしまいました。

② 事実をゆがめた写真資料

資料として写真を残す場合です。カメラが登場してきてからは歴史の様子も写真におさめられてきました。100年以上前の世界が視覚的にわかるのはものすごく貴重ですよね。

昔のようにカメラは高級品ではなく、誰もが簡単に持つことができるようになったので、僕が撮った写真が歴史の教科書に載る…ということは現実的に考えると可能性は限りなく低いのですが…。

例えば東京の街並みの写真を撮ったとして、電柱があるのにもかかわらず、電柱が全てなくなっているとか。そんな写真を「2020年の東京の街」といって発表してしまうようなことですね。
実際は他の人が同じ場所で撮影した写真が大量にあるので、この写真は嘘であるとすぐにわかると思いますが、まぁ考え方的にはこんな感じです。

まとめ

情報発信する時に、写真だけではなくてキャプションに補足説明をいれておくとか、写真そのものに邪魔にならない程度の注意書きをしておくとか、そういったことが大切です。

「こんな大胆な合成なら誰でも気づく」という考え方は案外そうでもなく、こういう場所です と見せつけられた人は素直に信じてしまうことが多いです。
そのため、合成写真を発信する時は、人をミスリードしないように気をつけるべきだと考えています。

実はこれ、見ていただいている人をミスリードしないという目的の他に、自分の信用を落とさない という意味でも大事だと思ってます。

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Yuto:写真家。ソニープロサポート会員。
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