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映画「ザ・メキシカン」をPrime Videoで見ました。愛の物語なのだと思う。

ジェリーとサマンサは恋人同士である。

ジュリーは自分の信号無視で犯罪組織のボス乗っていた車と事故を起こしてしまい、それをきっかきに犯罪組織のボス、マルゴリースは刑務所に服役してしまう。それから、ジュリーは犯罪組織のチンピラとして働く日々。マルゴリースの出所が近づいてきたときジェリーはメキシコから拳銃をアメリカに運んでくる仕事を任せられる。サマンサとは喧嘩別れした形で、ジェリーは運び屋の仕事に行く。

メキシコから拳銃を運んでくる簡単なお仕事かと思いきや、ジェリーがメキシコで出会った拳銃と共にアメリカに連れてくるはずのマルゴリースの孫は事故で死に、同時にジェリーがメキシコで借りた車も盗まれる。物語はジェリーが拳銃を追っていく姿を描写する。

もうひとつのパートとして、ジェリーから拳銃を奪うためにサマンサが人質になり、殺し屋のひとりとサマンサが旅をするパートがさしはさまる。

なんといっても車での移動時に見せられるメキシコの雄大な背景が素晴らしい。ロードムービーという感じである(同じ道を行ったり来たり感はあるけど)。タイトルにテーマは「愛」と書いたが、映像の方が監督にとっては大事だったのかもしれない。メキシコという土地が日本に住んでいる私にとってはちょっとした異世界感があって、飽きずに見られました。

ジェリーはブラッド・ピットが演じていて、ブラッド・ピットって演技がうまいんだろうね。すごく魅力的だ。その力で見ていられる。少し間が抜けていて、とぼけた感じがとても良い。特に強いエピソードがないにもかかわらず、そんな形に見せているのがすごいと思う。細かい演技の積み重ねがそう見せるのだろうね。

物語としては、サマンサと殺し屋のウィンストンととの同行の方が面白いね。殺し屋としての役割を与えながら、ゲイであるという設定がギャップがあって、キャラクター性がある。ウィンストンは途中で恋人を見つけ、一瞬だけ三人旅になる。そんな二人に興味を持って話しかけるサマンサ。女性って恋愛話が好きなんだな、と思わせる。旅の途中で、ウィンストンの恋人は死んでしまう(この一連のやりとりに巻き込まれて)。恋人を失ったことから、愛についてサマンサに語る。この一連のやりとりがサマンサとジェリーがよりを戻す伏線にもなっている。このやりとりがあるからテーマは「愛」だと思った。

といって、その「愛」にいきつくまでに全く恋愛要素には関係がない、話が続くけど(殺しとか)。でも、これのテーマは「愛」でいいと思う。

テーマは「愛」で、物語の舞台は「犯罪組織同士の抗争」であり、人物たちの動く舞台は「メキシコ」だね。

拳銃はマクガフィンだけれど、その曰くが3エピソードある。最後のエピソードが真実なのだろうけれど、何が真実かをわからなくし、物語に惑乱という味付けをしている。真実を知れば、銃はある人にとってしか重要でなかった。

メキシコでの旅の中でたまに同行する犬がいい味を出している。ご都合主義的に動くこともあるが、なんとなくそれが許せるというか、自然な形になっていて良い。最後に少しは活躍すると思ったが、別にそんなんことはなかった……。

ジェリーとサマンサの仲がよくなって終わる。綺麗な終わり方。車の中で痴話喧嘩していたけれど。

面白かった。


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