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映画「ブレット・トレイン」を見てきた。ラストが爽快で面白い!

映画「ブレット・トレイン」を見てきました!
つっこみどころもたくさんありましたけれど、ラストは爽快で楽しかったです!
複数の殺し屋がいる、東京~京都間を走る新幹線の中での騒動を描いています。
群像劇っていうのかな。
原作も読んでます。

突っ込みどころといえば、新幹線の中で殺し合いをしているわけですが、けっこう派手に行っているんですよね。原作だとあまり乗客がいないので、「まあ、ありかな」と思ったのですが、映画だと乗客がけっこういるんですよね。そして、この乗客後半になるといつの間にかいなくなっています。一応、この物語の元凶である裏社会の大物ホワイト・デスが、新幹線の席を買い占めたらしいです(原作もそんなかたちだったけれど)。さっきまでいた乗客は京都につく前に降りちゃったの? なんて思いました。
ラストはアクション満載で楽しいのですが、日本なのになぜかみんな拳銃をもっていたり、なぜか新幹線から乗務員がいなくなっていたり、「何で?」と思う描写が満載でした。
ラストのアクションは本当たのしかった。命が軽薄に扱われている描写は小気味よくもありますね。

ラストがすべての映画でもありました。
登場人物たちは魅力的であると思うのですが、描き方が散漫なのかな? 中盤は少し退屈に感じた部分もあります。
主人公レディバクはアタッシュケースを奪うという依頼で新幹線に乗ります。アタッシュケースの持ち主は、二人組の殺し屋レモンとタンジェリン。
彼らはホワイト・デスからの依頼で捕まった息子をつれてホワイト・デスのもとに向かっています(アタッシュケースは身代金が入っている)。
一方、息子をデパートの屋上から突き落とされて、その犯人から呼び出された木村は犯人プリンス(ホワイト・デスの娘と後にわかる)を殺そうと思いますが、逆につかまってしまいます。他にも、木村の父、殺し屋ホーネット、復讐者ウルフが登場します。
レディバクの不運を呼び出すという人物性はいいですね。あとレモンとタンジェリンは二人組の殺し屋という属性に魅力を感じてしまいます(原作と同じですが、レモンがトーマス好きのところはいいですね)。彼らの過去や、ホワイト・デスの息子を助け出す過程を描いた回想は楽しく見れました。
しかし、けっこう長いウルフの回想はあまり楽しめなかったんですよね。レモンと、タンジェリンはこの映画の主要人物って感じででてくるから「きっと重要なんだな」と認識して興味深く見れたのかと思います。
それに比べウルフは、現在のウルフがこの映画でどういう役回りかわかる前に回想がはいるんですよね。見ているほうが興味を持つ前に。短ければいいのですが、けっこう長い。そしてレディバクとの戦いでウルフはあっさり死ぬ……。
ホーネットは回想も少なく、ホワイト・デスの息子を殺した真犯人ということで、そんなに悪印象は持ちませんでした。ホーネットもあっさり死にますが。
レディバグを中心とした物語がこの映画の一方の軸だとしたら、木村と木村の息子をデパートの屋上から落としたプリンスの物語がもう一方の軸だと思うのですが、こちら描写があまり魅力がない。
木村が怖い顔で歩いているのである程度予想はできますが、彼の目的がわかりずらい(新幹線になぜ犯人が乗っているの説明はもっと前にしてもよかったのではないだろうか)、犯人プリンスの目的がよくわからない。プリンスがホワイト・デスの娘で、自分を見てくれない父を殺そうとプリンスは考えます。その殺しに利用しようと、ホワイト・デスと関係ある木村を利用するわけですが、この目的が最初わからないので、プリンスが何を考えているかわからない。わからないなら、もっといかれた感じにしてキャラクター性で興味など惹けばいいのではと思うのですが、そんな感じでもない(単純に描写少ない)。木村はその存在を示す前にプリンスに捕まってしまうので、魅力がない。プリンスの描写を厚くすれば、退屈を感じる時間が減ったかなと思います。人物としては魅力的になれる可能性があると思うので。
レモンとタンジェリンも楽しみにしていたより、活躍が少なかったですね。登場人物が多いせいか、各々と描写が足りなかったような気がします。
木村の父も、後半急に出てきて(一番初めにも出てきますが)ホワイト・デスとの因縁を語りだしますし(でも、これはいいかな)。ぽっと出感はいなめません。木村の活躍と絡めて、この父の描写もできなかったものでしょうか。
ホワイト・デスは回想(確かレディバグやレモンとタンジェリンの回想ででてきたような)で強さを強調し、最後の登場もラスボス感あってよかったです。
ホワイト・デスが出てきてからのアクション場面は派手ですごくよかった。一番最初に書いたように、突っ込みどころ満載でしたが(突っ込みどころと言えばラストではないですが、タンジェリンが新幹線の上に乗っていてそれは無理だろと思いました)、見ていて小気味よかったです。命が軽い。

テーマというか、物語の主軸になるのは親子喧嘩かな。木村の父親とホワイト・デスの因縁話もあるけれど、後付け感が少しありました(というかテーマといわれると違うかなと思う)。
巻き込まれがたの主人公でした。主人公の「運の悪さ」というのもテーマかな(それを描くための、親子喧嘩や人物描写)。
「偶然の連なり」「運命のいたずら」とかもテーマと考えられるね。

おもに人物について描きました。2時間で終わらせる必要があるのである程度仕方ないと思いますが、人物描写がもっと厚ければもっと面白かったかなと思います。
でも、ラストの戦いは必見なので、十分楽しめました。
変な日本が描かれているのも、注目な点なのかな。日本の歌の「ヒーロー」が流れるところは良かったですね。


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