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映画「ウォリアーズ」をPrime Videoで見ました。特殊撮影でない肉弾戦。

映画「ウォリアーズ」を見ました。ニューヨークのストリートギャングのいちチーム「ウォリアーズ」が、ストリートギャングの集会で、ギャングたちを集めたサイラス殺害容疑をかけられ、追われる物語。チームの根城である、コニーアイランドを目指しての逃走。

オープニングの画像が格好いいですよね。「ウォリアーズ」が地下鉄に乗って、集会の場所に目指すわけですが、その電車のカットの合間合間に、ウォリアーズ以外のチームもどんどん出していく(チームごとに同じ服を着ているので、チームということがわかりやすい)、これから何かありそうで期待が上がります(ほとんど本編では活躍しなかったけれど)、ウォリアーズの面々のキャラクター性も電車内の描写でわかります。サイラスの神秘性も語られます。どんな人物か楽しみですね(すぐ死んでしまうけれど。復活とか、実は影武者だったとかの展開をするのかと思っていた)。

集会が始まるわけですが、ここでサイラスはチーム全部合わせたら、ニューヨークの警察全員より多い、なので「俺たちがニューヨークを支配できる」と言っていますが、本当にできるんですかね? こんな集会して、警察来ないのかなと思いきや、案の定きます。サイラスは殺され、警察も乱入し、ウォリアーズの面々は逃走します(チームのリーダー以外。当初は自分たちがなんで追われているのか知らない)。

合間、合間にDJが現在の状況を説明してくれます。口元とマイクしか映しません。どこにいるのか、とかはわかりません(音楽機器のUPは映します)。格好いいですね。最初のDJ登場のあと、またチームが出てくるわけですが、この人たちがウォリアーズと戦うと思うとワクワクしますね(全員戦うわけじゃなかったけれど)。中でも武器としてバットを取っていくチームは印象が強かったです。「押井守の50年50本」でもこの場面は言及していました。このチームが階段を上りながら、バットを取っていく場面です。私は確かに「かっこいいな」と思いながら見ていましたが、「バットを使うチームなのだから、こういう場面で当たり前」と思って見ていました。よく考えたら、バットを持っている場面なんて、他にもいくらだって撮れます。でも、この構図を選んだ。しかも格好いい。あらゆる可能性を排除し、この画面を制作者は選んだわけです。すぐ思いついた訳でもないでしょう。「格好いい」と思いながら見るのはいいですが、そこには選ばれなかった画像もあると考えて見ないとなと思いました。

逃走撃は続く訳ですが、あまり派手な場面はないです。野球のチームと肉弾戦を行います。リアルといえば、リアルなのでしょうね。今だったら、もっと派手にしそうです。ワイヤーなどを使っていないアクションは今でもあると思います。それと比べるのも面白そうかも。今と昔で肉弾戦がどう変わったか(演出とか)。日本の暴走族が出てくる作品でも思うのですが、こういうギャング同士の抗争でどこまで行っていいのかわからないんですよね。アメリカと日本じゃ違うと思いますが。この作品だと、銃が出てきたりするし、ナイフが出てきたりもします。しかし、野球チームとの戦いでは肉弾戦です(集会参加は武器は持ってかないルールだったので、ウォリアーズの面々が武装していないのはしょうがないですが)。命を取っていいのか、命を取るところまでは掟違反なのか、そこらへんのわからなさが少し緊張感を取ってしまうのも事実です。しかし、なんの加工もない純粋な肉弾戦は見ていて楽しいです。この少し後のトイレの肉弾戦もいいですね。大体、一チームVSウォリアーズの構図になります。他チーム対ウォリアーズという構図はないんですよね。物語上の都合なのか、お金とかの問題なのか(そんなにお金をかけていなそうな作品でした)。そういう危機からの脱出があっても良かったかな、なんて思いました。

ウォリアーズの暫定リーダースワンと、途中でついてきたマーシーは、逃走の途中地下鉄で、普通のカップルを見ます。その場面はカップルと、スワン、マーシーが交互に映されます。お互いに何を考えているか、を考えさせられます。マーシーは見ないように、眼を瞑ります。コニーアイランドについて、スワンは街を見て「これが、必死で帰って来た所なのか」と言います。今まで世界の全てだった場所が、一日で色褪せてしまったのでしょう。逃走と闘争の一日を経て、そういう生活に対する思いが変わってしまったのかもしれません。スワンのマーシーに対する考えも変わったようです。

最後はサイラスを殺した真犯人のチームとの戦い。銃に対して、どうスワンは対抗するのかと考えましたが、スワンの早業のナイフ投げで倒してしまった。まあ、それまで緊張感あったからいいか。戦う前のウォリアーズの面々が武器を集める場面は、これからの戦いへの期待があっていいですね(実際に戦うのはスワンだけだけど)。サイラスを殺した真犯人のチームが、ウォリアーズを呼ぶとき、瓶を指に挟んでずっと鳴らしているのは不気味な演出で良いですね。浜辺に行く、ウォリアーズそれについていく、サイラスを殺した真犯人のチーム。最後の場面以外もそうですが、物事が何となくウォリアーズの都合がいい状況になっていく物語の展開が多いような気もしないでもないです。

都合よく進むなという場面はありますし、現代の視点で見たらもっと派手でも良かったかなと思うところもあります。でも、面白い作品でした。スワンの成長要素もあったので、人物の成長というカタルシスもありました。



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