記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。

映画「CITY HUNTER」をNetflixで見ました。ぎりぎり現実的な範囲なアクションが素晴らしい。

映画「CITY HUNTER」をNetflixで見ました。面白かった。
物語は「依頼もの」です。探偵のような仕事(始末屋)をしている冴羽商事に「妹を探してほしい」という依頼が来ます。冴羽獠とそのパートナーである槇村がその依頼を果たすために行動する。
冴羽獠が強すぎる、など突っ込もうとすれば、突っ込める場面はありますが、物語の展開も無理なく進んでいて、展開に疑問に思うことなく見られて良かったです。

やはりキャラクターが魅力的だとそれだけで見れてしまうのかな? 冴羽獠は魅力的な人物で普段はふざけていて、女性にモテて、しかしいざという時はできる人物。魅力的ですね。まあ、少し人物造形に古さは感じてしまいますが。魅力的でもあるし、男から見たら憧憬する面もあるような気がします。女性から見たら見方が多少違うのかもしれませんね。
アクションも素晴らしい、肉弾戦も素晴らしいし、銃アクションも素晴らしい。やはり、実写の肉弾戦は緊張感がでますよね。同じことをアニメで行っても、実写ほどの緊張感は出ないと思う。実写とアニメでは脳への刺激の届き方が違うのかもしれない。実写の方が感情移入度が高くなるだろう。
プロットは類型的ですが、まとまっていてわかりやすい。

終わり方が「戦いに勝った」という終わり方でないのですが、盛り上がりが足りないとは感じなかっです。冴羽獠の相棒牧村(作中序盤で死亡)の妹である香が、敵を前に結局撃てないという形で終わります。復讐者を殺すべきか・否か、殺しで物事を解決するか、という一つの答えを出して終わっています。これがテーマということになるのかな。新宿という街を描くこともテーマだと思います(新宿という街を通して、現代の問題も描いているとも思う)。

依頼から少女探し(もう居場所はわかっている)、牧村の死、冴羽獠にしつこくついていく牧村の妹香、少女探しと牧村殺した人たちを追う、保護した少女を守る、奪われた少女を助けにいく。という物語が、寄り道もなく進むので心地よい(香ができもしないのに、余計な動きをするところもあるがそれほど気にならない。香の性格もわかるし)。
アクションと時折挟まれる冴羽獠のおふざけで、見ていて飽きるところがない。

主役は冴羽獠で、冴羽獠中心で描かれるんだけれど、あまり冴羽獠の心中がわからないですね。牧村が死んだことに対して、香を事件から離すためだろうけれど、事件に対して積極的に解決したいという気持ちは表明しない、くるみ(探していた女)を守ることで事件に関わっていくので、決して牧村の復讐を一番には行動していない。怒りや独白で心中語られても、それは冴羽獠ではないと思うけれど。冴羽獠の心中を物語のカタルシスに絡ませる手法は捨てていることになる。そこらへんが、アクションの割に物語としての「熱さ」を感じさせない要因でもある気がします(「熱さ」とか感じさせると、よりマンガっぽくなってしまうので、これで良いとは思います)。

主要な敵が二人(仮面ライダーで説明すると怪人クラスの敵)いるのですが、過不足なく活躍させ冴羽獠と絡ませているので、物語として上手いですね。少年マンガとかと比較すると、二人だと少ない気がしますが二時間未満の作品では、二人くらいがちょうどいいんでしょうね。
マーベルとかであれば、敵のボスが強いんでしょうけれど、この作品は格闘においては強くないです。
総登場人物の人数もちょうどいい感じです。

最後はあまり目立たなくなってしまいましたが、くるみ役の人は良かったですね。可愛らしくも、狂気がなんとなく秘めている感じが。
くるみは、コスプレイヤーで化粧品のイベントにゲストとして呼ばれる。その護衛として、冴羽獠と香がつきます。この会場の場面前に、敵二人も会場に向かっている描写があるんですよね。この描写があるからこそ、会場のないの何でもない場面(会話しているだけとか)にも、緊張感が出て、画面に集中させますね。

ラスト近く、敵集団を冴羽獠と香が力を合わせて倒していく場面は素晴らしかったですね。見ていて楽しい。
その後に、敵の一人と冴羽獠が一騎打ちになります。その戦闘も素晴らしい。止めをさすときの銃撃にスローモーションはいらないかな、と個人的にはおも思いました。前半のダンスクラブでの銃撃がスローモーションになるのは、針を通すように、人の間を抜けるということの説明になっているのでいいとは思うのですが、こちらは銃撃をスローモーションにして時間をかけるより、撃つまでの描写を細かくして、期待を持たせる形の方が個人的には良いかなと思いました。

見た後「何か残るか?」と問われれば、残るものは少ないかもしれないけれど、爽快なエンターテイメントで本当面白かった! 


更新情報はtwitterにUPしてます! フォローお願いします!

https://twitter.com/yuto_mori_blog

テーマを探求を中心とした映画ブログ書いてます。リンクは下記です。


映画の感想や、小説風の日常の記録でみなさんを楽しませたいと思っています! よろしくお願いします! 楽しめたら「スキ」「サポート」など頂けたら嬉しいです!