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映画「ボーン・アイデンティティー」をNetflixで見ました。記憶をなくしているから、先の不安が緊張感を高める。

記憶を失った元暗殺者ボーンの逃亡の物語。

物語のあらすじ、一言で書くってこういうことだね。

原作はロバート・ラドラムの「暗殺者」。昔、読みました。昔すぎて、全然内容覚えてないけど……。

海に浮いていた男を、近くの船の乗員が見つけ救うところから始まる。男の背中には銃弾の跡が。この描写から、男が危ない仕事をしていることがわかります。そして、記憶がない。先行きの不安さを暗示し、緊張感が高まります。説明とかなくても、映像から想像されることで期待感を高められるわかりやすい例です(わかりやすすぎだけれど)。

ボーンにはスイスの銀行の口座がわかる機械が尻の皮の下に埋めらていました。それを手がかりに、スイスの銀行に。そこまでの描写の中で、不審者として自分を囲んだ警官をボーンは倒します。強さの描写もしつつ、謎が深まりますね。受け取ったカバンの中には、大金の多数のパスポート。「この男はいったい?」謎がますます深まりますね。

銀行からCIAに連絡。彼が諜報組織の人間だろうということが想像されます。ここから、ボーンと諜報組織の追いかけっこが始まります。CIAが電話で諜報員に連絡し、それに多数の諜報員が出る場面は胸躍ります。あとあと、ボーンと彼らがぶつかることが予想されて(結局全員、ぶつかったのか? 二人とは確実に戦ってたけど)。

ボーンは領事館に行くも、追われる事態に。ここも胸踊りますね。どうやって逃げるんだと。窓枠を伝って下に降りる場面もハラハラした。逃げたところにいたマリーに大金払い、彼女にパリまで連れてって貰います(パリの住まいに住んでいた手がかりが銀行の鞄にあった)。そのパリの住まいで、一回目のバトル。その前のボーンの警戒が見ているものにも緊張感を与えます。素手の戦いは盛り上がりますね。

どうにか逃げるも逃亡生活に。住まいの電話の履歴をたどり、知ったホテルに向かいます。マリーまで指名手配されていて、マリーは警察に逃げて全て話すことよりも、ボーンと逃げることを選びます(彼女の中にどのような葛藤があって、その道を選んだのかは想像するしかないです)。彼女とボーンとのやりとりも緊張感が高まります。

カーチェイスが始まります。リアルですごく緊張する。くいいるように見てしまいました。命の危険とかは人間誰しも知っているから、何も伝えなくても映像から危険な未来を予測させて、物語に惹きつける力が強いですね。

ホテルの領収書から、過去自分が訪問した船舶会社にボーンは行きます。そして、ホテルに住んでいた過去の自分は死んだことにされていたので、死体安置所に行くも、死体はなく、死体である自分を訪問した男(ボーンが殺そうとしていた男)が船舶会社でボーンが集めていた資料に載っていたことを知り、その男を追うも男は死んでいる。こんな感じで、あまり違和感を感じさせないかたちで次に行く場所が示されていてうまいと思いました。

ボーンたちが泊まっていた安ホテル(このホテルでマリーとキスする)がパリの警察に囲まれていたことを知り、また逃亡生活に。マリーの昔の知り合い(昔の恋人?)の別荘に行くも、来ないはずの住人が来てしまいます。住人はボーンとマリーを受け入れるのですが、CIAの人たちがその住まいのことを嗅ぎつける場面が描写され、未来の不安を予想させます。マリー以外にも、住人(子供二人も含む)たちにも被害が及ぶことが予想され「どうするんだよ」と思ってしまうので、不安感が高まりますね。住人の住まいに追っ手が迫り、ボーンは対峙します。一回目のバトルと違い今度は銃撃戦です。どうにか倒し、襲撃者からは「トレッドストーン計画」という言葉を知ります。

マリーを別荘の住人と共に逃がし、ボーンはカバンの中から出てきた電話の過去の履歴番号にかけるとCIAと繋がり(これは最初から電話かけられなかったの? と思ってしまいました。なんか見逃したかな? 物語は緊張感があって楽しんだけど、この疑問は作品の構成を壊すような気もする。きっと、私が何か見逃したのだろう)最後の戦いへと入っていきます。

ボーンはCIAがパリで本拠地にしているところに侵入し、CIAのボスぽっい人から自分の素性を聞かされ、自分の過去の行動を思い出します(それ以上を思い出したかは描写はないです)。「トレッドストーン計画」はお金をかけて人を暗殺兵器に変える計画。ボーンはその被験者です。過去を知り、ボーンはそのアジトから脱出。脱出時にここで三人の人間と戦います。結構一方的にボーンが勝ちますが、ラストバトルと思われるこの戦いに「盛り上がりが足りないな」とはあまり思いませんでした。「ウォッチメン」では、ヒーローものなんで期待値が高かったのかもしれません。人間より少し能力がが高いくらいと知っていたのに。ボーンもたしかに強いですが、彼は現実の中にいる範囲の強さですね。ボーンは失った記憶を取り戻したので、物語と始まりと終わりでは変化があります。そこにカタルシスがあったので、戦闘描写について「盛り上がりが足りないな」と思わなかったのかもしれません。

物語はCIAの偉い人が、その上司っぽい人の指示で来た暗殺者に殺され。公聴会っぽいところで、「トレッドストーン計画」は失敗だったと語らせます。ラストの場面は、逃げて店を構えていたマリーにボーンが出会って終わります。

ずーっと緊張感がある物語なので、あらすじを逐一書いてしまいました。登場人物はボーンとマリー以外は協力してくれる人と敵対する人くらいの認識で見られるので、人物について注意深く見なくてもいいので「ウォッチメン」より見るのが楽ですね。それ以外に何か考えされるということはほぼないです。これぞエンターテイメントという感じで、すごく楽しませていただきました。


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