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映画「宇宙戦争」をPrime Videoで見ました。画面の落差が大きいと動きが感じられて良いですね。

映画「宇宙戦争」を見ました。宇宙戦争と言いながら、地球を宇宙人が襲う話ですが(アメリカ軍が宇宙人たちと戦っているけれど、宇宙人にはバリアとかあって、戦いになってない)。面白かったです。スケールが大きいといいですね。動きも派手になる。人々の動きも派手になりますし、画面の落差も大きくなります。心の動きも派手ですが、これはこの主人公レイが激情型の人間だからでしょう。2度目の鑑賞です。話の細かい筋はほとんど忘れていましたが、最後に助かることは氏ってました。あと、これは階級の話であることも知ってました(初見の後に知ったのでしょう)。レイはクレーンのオペレーターを勤めています。この職業も、日本人である私にはわかりませんが、この仕事につくのは大学を出ていないひどなのかもしれません。その中でも優秀なのでレイ自体は頭がいいと思いますが、息子ロビー、娘レイチェルとの会話(特に娘との会話)から、あまり教養は感じられません。レイは離婚しています。元妻の新しいパートナーは頭が良さそうです。元妻もいいところのお嬢さんのようです。レイはどんな出会いで、この奥さんと結婚したのでしょうか? 最後、宇宙人の侵攻を逃れ元妻の実家に行って娘を妻に渡すのですが、レイは一定以上の距離を近づきません。宇宙人という共通の敵がいるときは、レイは娘と一緒の地平に立っていだと思うのですが、平和になればそこには深い断絶があります。映画の制作者が、それを主のテーマにしているとは思いませんが(主のテーマは人の強さだと思う)、ひとつのテーマとして入れたのでしょう。複数の読み解きができる作品の方が深みが増しますしね。

というわけで物語は、互いに心が通ってない(通ってないのは教養だけでなく。レイはレイチェルが生まれてから持っていたピーナッツアレルギーを知らなかった。日頃から、娘、息子に見られる自分に興味はあっても、娘、息子自体には興味がなかったのかも)父と息子、娘が襲ってくる宇宙人から逃げる話。最終的に向かう場所は、母がいるボストンとなっている(母がボストンに行くために、レイチェルたちはレイに預けられた)。

何で面白いかと思ったのか、宇宙人が怪獣だったからです(正確には、宇宙人が乗っている乗り物のようだ)。特に最初の宇宙人の登場からの襲撃は完全に怪獣映画のそれです。面白い。怪獣との対決を主にした話でなく、怪獣が現れた時の人間のパニックを主にした映画です。この映画では怪獣と戦って英雄的行動を取る人間は一人もいません。ロビーは英雄的な行動を取ろうとして、何度か父に止められますが、結局父の元から離れます(映画からも消えます。最後、先にボストンについていました)。レイは右往左往しながら逃げるだけです。匿われたところで、匿ってくれた男性が狂気を少し帯びていたので殺したような描写(はっきりとはわからない)がありますし、宇宙人の乗り物に対しては爆弾で抵抗したりします。危険が及べは抵抗はします。最初の宇宙人の暴れぶり、レイたちが浜辺から船に乗ろうとするも邪魔する宇宙人の暴れぶり、レイたちが隠れ家にいるときに現れる宇宙人の一部(触手のようなものが隠れ家を探る)から隠れるレイたち、宇宙人に食われるところからの脱出。後半の二つの宇宙人のとやりとりは、宇宙人の内部構造も示していて良かったです。巨大生物が暴れまくる映画は面白い。宇宙人たちは地球の環境に適応できず、死にます。そういうことは、侵略前に調べろよ、とは思いますが……。

物語の構成は、宇宙人登場、圧倒的な力で街を壊す。レイやたち街から逃げる。レチの元妻の家へ、元妻は家にいない(ここで暮らしぶりの違いをレイは知る)。飛行機の墜落。パニックを起こした人たちに、車を奪われる。船に乗って逃げようとするも、宇宙人の襲来。船は転覆。海辺から逃げた場所で、宇宙人襲来を見る。ロビーいなくなる。匿われる。匿われた先で、宇宙人の一部と対峙。匿った人間とトラブル。宇宙人にレイチェル捕まる。レイも捕まる。レイ宇宙人に対抗して逃げる。最後に、一体の宇宙人がやられるところを見せる。ボストンへ。そこに親子間の対立などあって物語は進みます。

物語を通しての人物の変化はあったでしょうか? レイとレイチェル、ロビーの関係は深まったという様子はないです。いまいまは困難があったといことで、和解しているような形ですが、将来においてまでそれが続くのかはわかりません。ロビーは親離れがあったので、一応成長を示しているのかな。成長したことによって、何かを成し遂げた映像もないので、特に成長していないとします。レイチェルもまた、映像で成長を示している場面もないので、成長していないと思います(もちろん困難を乗り越えたので、人間としては成長しているかもしれませんが、この映画の人物として変化したかというと、変わって無いと思う)。レイはどうかというと、娘とのやり取りから、ピーナッツアレルギーを知らない父親ではなくなったのは感じます。しかし、その変化は最後の階級の差の断絶を乗り越えてまで発揮できるようなものでは無いような気がします。変化した部分を、最後に無効化するという珍しい形の終わり方ですね。息子に対しては、物語序盤でハグを拒否されていて、最後に抱き合うので多少歩み寄った形にはなっているとは思います。

映像としては、飛行機事故の映像がすごかったです。直前の住宅街(レイの元妻の住まいのあたり)が夜が明けてみると、落ちてきた飛行機の残骸で埋まっている。映像の落差で、人の心を動かせるものなんだな、と思いました。


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