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スタジオディテイルズに転職したエンジニアが見た、「いま」と「これから」

こんにちは!フロントエンドエンジニアの角田です。2022年12月にスタジオディテイルズに入社しました。1995年2月生まれの28歳です。

冒頭でなぜしっかり年齢を書いたかというと、同世代のエンジニア・デザイナーの友人と話した時、今後のキャリアや人生に悩んでいる人ばかりだったからです。僕自身、このタイミングでの決断が30代のキャリアを決めると感じ、転職活動をしてきました。

その結果、ご縁があったスタジオディテイルズで働くことになったのですが、今回はディテイルズに興味を持っていただいている方だけでなく、僕と同じ世代で「これからのキャリアに悩んでいる方」にとって少しでも参考になればという想いでnoteを書いていこうと思います。

転職を考えたきっかけ

前職も、デザイン会社でフロントエンドエンジニアとして働いていました。ADKでデザイナーをしていた社長や、外部のデザイン会社様と制作ができたことで、学生の時に思い描いていた「かっこいいWebサイトを作る」という目標はある程度叶えられていました。

ただ、社員数4名とかなり小規模だったため、案件で求められる技術の幅が小さかったり、使ってみたい技術を活かせる機会が少なかったりしたことで、漠然と、「あれ、コードを書くって、もっと面白かったような…」という気持ちが膨れ上がってきました。

また、フルリモートとなったことで帰属意識が減っていったことも、転職を考えた一つの原因でした。

転職活動中に考えたこと

やはりWebサイトを作ることが好きなので、制作会社でエンジニアとして働くことが自分には合っているだろうと思っていましたが、一度視野を広げてディレクター職や事業会社でも検討しました。

そうして転職先を探してみると、それはそれで自分に合いそうな企業はあるものです。Shopify専業制作会社のディレクター職であったり、ホテル・オフィスの家具を販売する事業会社のWeb担当であったりなど、当初の予定より、様々な可能性を模索することができました。

ただ、やはり制作会社でWebを作るということ、そしてディテイルズというトップレベルの環境で働くことにも強い魅力を感じ、すでに内定をいただいている企業もありましたが、スカウトで声をかけてもらったのをきっかけにまずカジュアル面談をすることにしました。

ディテイルズに決めたきっかけ

元々、実績のレベルの高さに魅力を感じていましたが、改めてディテイルズのことを調べたり、採用に携わる方々と関わったりすることで、会社に変化が起きていく、起こしていく空気を強く感じました。

自分がそう感じたポイントをご紹介したいと思います。

採用活動への本気度

採用担当の方のレスが他社に比べてかなり早かったです。また、自分がすでに他社から内定をいただいているという状況も考慮いただき、選考から内定の連絡までを10日以内でセッティングいただいたきました。

これまで僕が体験してきた中でも圧倒的なスピード感で、採用・ひとに対する本気度が伝わってきました。

というか、みなさんお忙しい中無理を言ってしまっていたことに書いていて気づきました、、
改めて採用に携わられていた方々へ、感謝の気持ちをここで伝えさせていただきます。

また、この記事を読んでディテイルズが新卒採用をしていることを知りました。

業界自体が新卒採用に対してあまり積極的でないイメージがあるのですが、そんな中、Awwwardsを取るような会社が新卒採用しているというのは意外でした。

短期的な目線だと「今、求められてるクオリティになるべく近いレベルの人を採用する」となってしまうし、実際そういう採用方針の制作会社は少なくないと思います。

新卒を採用するというスタンス自体が常に組織を変化させ続けていくという意思表明だと感じました。

全案件、挑戦

エンジニア面談の際、Shopifyで構築した養老ミートのお話を伺いました。

ディテイルズにECサイトの実績はあまりなく、Shopifyの構築も初めてだったにも関わらず、Shopify APIとNext.jsを使ってヘッドレスECで構築したこの案件。

「まずShopifyの実績を作る」ことではなく「よりユニークなサイトを作る」ことを目標にした姿勢と、それを実現した技術力の高さに、エンジニアとしての憧れを感じました。

Goodpatchとのグループ化

これは言うまでもなく大きな変化ですが、細部へ徹底的にこだわり、クオリティを突き詰めるスタジオディテイルズと、デザインという言葉の定義を広げていくGoodpatchが一つになる。そして両社が「デザイン」という共通言語を持って課題の本質に取り組んだ先には、これまでにないシナジーが生まれ、世の中を驚かすアウトプットが生まれるんじゃないかという期待感を感じていました。

入社時点では、まだ両社の強みを掛け合わせている最中だと聞き、その過程に携われることに強い興味を持ちました。

組織が変化する、組織を変化させる

レベルの高いアウトプットを出し続けることだけでなく、組織をより良くしていく、変えていくという意思と流れが明確にあり、それが他の制作会社との違いだと感じ、ディテイルズへの入社を決めました。

実際入ってみて、ディテイルズってどう?

このクオリティの実績、そしてオフィスや制作物のトンマナから「みなさんクールでドライな方々なんだろうなぁ…」と想像していたのですが、その予想は裏切られました。

強いチームだからこその"良い雰囲気”

僕が入社した2022年12月のディテイルズは「年末 + 自社サイトリリース」というかなり多忙な時期でした。ですが、そういった状況だからこそ互いに声を掛け合い、孤立しないようにケアをしていくという文化がそこにありました。

また、全員がアウトプットのクオリティを上げることを第一に置いていて、かつ互いの領域への知見もあるため、ありがちな「とりあえず工数を下げたいエンジニア」vs「とりあえずリッチにしたいデザイナー」のような対立構造も全く感じませんでした。だからこそ、互いの役職に対して深いところでリスペクトが生まれ、結果的に強いチームになり、そこから組織の雰囲気が良くなっていくのだと思います。

こちらは年末にリリースされた実績の一部です。

Astroの起用

入社前から想像していた通り、新しい技術へのキャッチアップは早かったです。

これまでディテイルズの開発環境は、Pugをベースにしたものを使用してきました。Astroが話題になり始めた頃、すでに開発環境として取り入れ、今年から実際に案件で使用しました。その案件がNEWPEACEです。

自分もこの案件に参加していて、自分も含めてメインメンバー以外は他の案件と並行して実装を行うという進行でした。

Astroの特性としてコンポーネントごとにファイルが分かれており、JSもSCSSも同じファイルに記述できることから、複数のメンバーが案件に入ったり抜けたりしても、破綻しにくく、スムーズに進行できたのだと思います。

※エンジニアのクレジットが多いのもそれが理由。

新しい技術を常にキャッチアップし、実践して使いこなしていく。という姿勢を実感しました。その後、自分がリードエンジニアとして参加した案件も、Astroで実装しています。

ディレクターさんという存在

入社してすぐ、前の席のディレクターさんがクライアントとの電話で「それだとディテイルズのデザイナーが価値を発揮できないので…」と要件の再定義を行なっていました。(詳細は分かりません)

今まで身近にディレクターというポジションの人がおらず、デザイナーやエンジニアが兼任していたため、どこかそれでいいような気がしていて、ディレクターというポジションに対して営業的な役割のイメージを持っていました。

しかし、このクライアントとのやりとりには、デザイナーが力を発揮できる方向性を理解した上で、アウトプットのクオリティを上げるために案件を取り仕切る姿があり、理想だと思っていたディレクター像がディテイルズにはありました。

ありがとうの会

エンジニアメンバーのGoogle カレンダーを見た時、「💓ありがとうの会💓」と書かれた予定を見つけ、会のタイトルと前後のハートに怪しさを感じ、訝しんでいました。

内容を聞くと3ヶ月に一度、東京・名古屋メンバーをビデオ通話で繋ぎ、全員がお互いに感謝の気持ちを伝え合う会とのこと。これが予想以上に良い会でした。

まず、感謝の言葉を口にすることで、文章よりも温度感が伝わります。かしこまって感謝の気持ちを伝えるのは、やっぱり気恥ずかしさがあるのですが、それによって取り繕っていない生っぽさみたいなものが生まれるので、Slackでお礼をするのとは全く違う体験になります。

また、他のメンバー同士の感謝の言葉を聞くことによって、自分の知らないメンバーの良い一面を知れることもメリットです。

ありがとうの会以外にも、ランダムランチやGatherというバーチャルオフィスなどを使って、全社的にコミュニケーションを増やそうという施策が多くあります。ただ、「こういう制度があるから良いよね」ということでもなく、制度が形骸化しないように改善したり、そもそも取り組みを楽しめるメンバーであることが、良い雰囲気が生まれる一番の要因だと感じています。

バーチャルオフィス Gather
東京も名古屋もリモートも、みんな同じ場所にいます。

めちゃくちゃかっこいいデザインを実装できる

なんやかんや言って、結局これが最高です。

ディテイルズのデザイナーさんが作るサイトを実装できる。こんなに楽しいことはないです。もちろんその分、求められるレベルは高く、簡単なものではないのですが、その大変さを楽しさが超えていると明確に実感しています。

学生時代から、かっこいいデザインに憧れ、それを作るデザイナーさんに憧れてきました。デザイナーになりたいと考えたこともありますが、自分の適性に合ったエンジニアになると決めてから、ずっと変わらない喜びが「かっこいいデザインを実装する」というものでした。

クライアントの課題解決やビジネスインパクトは重要ですし、それも含めて"クオリティ"だと思っています。ですが、もっと原始的に、ただただ「このサイトかっけー!」という学生時代から変わらない気持ちを、十二分に満たしてくれるこの環境をとてもありがたいと思うと同時に、その環境をより広く深く拡張していくことが、ディテイルズにおける自分の目標の一つです。

これから

入社した時に感じた、スタジオディテイルズがGoodpatchが深く融合した先にある未来を実現したいと考えています。

そのために、自分がフロントエンドエンジニアとしてディテイルズで確立することと、エンジニアという役割を超えて、組織をより良くしていくことの両方を追い求めていきます。

変化する組織の中で、クオリティの高い制作物を作ること、そしてその先を目指して変化を楽しみたい人と、一緒に仕事ができたら嬉しいです。

フロントエンドエンジニアの採用活動は継続中ですので、ラフにお話しするだけでもぜひ。


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