詩 無題

その冗長さの中に
何かを見出すのか

戦えば戦うほど
薄汚れてゆく自分に

これ以上何を求めるのかと
問いながら

それでもなお
生きることをやめられず

己が卑屈さと向き合って
真剣に泣き続ける自分

異国の夕焼けは
未だ肌に合わず

いくら買っても
満たされることのない洋服の山

青春の焦燥さえ
最早遠い昔の話

汚い手で目を擦っても
一向に好くならない狭い視界

飄々と淡々と、と
そう願えば願うほど

突きつけられる
弱い自分の姿

他ならぬ自らの浅ましさ故
誰からも真に愛される事なく

さりとてひとりぼっちで生きていく
根性も気概もなく

日々持て余す孤独を
絶えず自らの餌にして

喉から捻り出される声はやかましく
生きる為の言い訳を歌う

今日も散々叫び散らして
気づけばもうこんな時間

まだ、そこまで腹は減っていないが
もうだいぶ外が暗いから

そろそろ今日の夕飯の
献立を考えて

この狭い部屋を後にする
理由としようかしらん

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