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ドーピングは意外と悪くない?

ドーピングは悪いことではない。

そもそもドーピングが反対される理由は
大きく3つ。

1.選手の健康を害するから。
2.不公平だから。
3.特に青少年にとっての社会悪の温床になる
(薬物乱用を前提としたドーピングの容認が)。
◆健康を害するからという医学的理由は弱い。
タバコも健康に悪いのに禁止されなくて、
ドーピングだけが禁止されるのはおかしいという論理。

根拠となるのは「他人に危害を加えなければ、
自分のことは自分の自由」という原則から。

この原則は多くの国の法律や倫理の
基盤になっている。

◆ドーピング以外も不公平なことだらけ。
最近話題になったマラソンの例のピンクの靴とか、
飛びすぎる野球のバットとか、
そもそも練習環境とか、

選手を取り巻く環境は不平等だらけなのに、
ドーピングだけが禁止はおかしいという論理。

また、ドーピングが禁止されてるから、
逆にルールを守る人と守らない人の差が
大きくなってしまうという意見もある。

だからこそ選手に使用するかどうかの
選択をさせることで不平等を抑えるという
ドーピング解禁論もある。 .


◆ドーピング検査は人権を踏みにじる。
ドーピングの項目には普通の風邪薬や
ぜんそくの薬、ピルの成分も該当する。

本来の治療を受けられない、
避妊方法が制限されるのは、
人権が守られていない。

また、ドーピング検査のときには
検査官立ち会いのもとで尿摂取が行われ、
プライバシーの侵害に当たる。

そもそも現代では、「明らかな違反の証明がない限り
強制的な検査はできない」という近代法があるが、
ドーピング検査はこれを犯している疑いがある。

全体的に見ると、
ドーピングが悪であるという主張は正しく思えるが、
一つ一つを検討すると、

それぞれの主張は決定力に欠ける。
つまり、ドーピングは悪ではないが、
ドーピングを肯定する訳ではないということになる。

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感想

ドーピング使うべきとは全く思わないけど、
使っても否定できないとは感じる。

職業アスリートだから、
勝ちにこだわるのはしょうがないし、

競技直接ではない広告収入とかのタレント的な稼ぎ方も
ある程度の実績が必要だから、
選手の正義とドーピング検査に頼るしかないのかなと。

これは仮説にすぎないけど、
スポーツに派手さを求めることが原因の一つな気がする。
体操などの表現系以外のほとんどのスポーツで
女子より男子の方が人気があるように、

観客の多くは、
プレーに派手さ、力強さを求める傾向が強いと思う。
(そのわかりやすさがスポーツの良さでもあるけど)

例えば、プロ野球観戦をする人は
ホームランとバントのどっちが見たいかと考えると
ほとんどがホームランで、

バントの方が見たいというのは、
自分くらいの変人しかいないし、
バントの難しさ、魅力を理解しているからだと思う。

だから、観客の知識とか観戦の視点が広がって
男女同様に人気が出たら、

スポーツの結果だけでなく
過程がこれまで以上に評価され、

ドーピングが敬遠されるのでは
という浅い理論笑

すごく長くなってしまったので、終わり。

#スポーツ哲学
#スポーツ哲学のお勉強
#ドーピング
#ドーピング検査
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. ※参考書籍「スポーツの倫理を問う」は2001年のものなので、現在とは状況が異なります。

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