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アイテルシーの良かった所・悪かった所を振り返る。どうすればおもしろくなったのか?

2021年30号(21話)で連載終了した「アイテルシー」。個人的にはビルドキング打ち切りと同タイミングで終わっててもおかしくなかったかな。今回のnoteでは同作の良かった所・悪かった所を自分なりに振り返ってみます。

↑単行本の表紙イラスト、神では…?


良かった所

・相生さんの設定とビジュアル

この1点に尽きます。相生さんのキャラクターはむちゃくちゃ良かった。「犯罪者を愛する」という設定はインパクトありましたし、「罪」や「許し」といった大きなテーマに繋げることもできたはず。

稲岡先生はおそらく「表情」を描くことを苦手にされているように感じますが、その辺りは相生さんの異質さに繋がるため、むしろグッドポイント。


悪かった所

・ミステリー要素に惹かれない
・相生さん以外がモブ化
・魅力的な悪役が少ない

相生さんが良かった反面、それ以外のキャラクターがほとんど目立たない。あえて目立たせなかった可能性も否定できないものの、相手も魅力的じゃないと相生さんのキャラクターは生きてこないんですよね。本当もったいない。

ラスボス的なキャラは「おっ!」と若干ワクワクしましたが、打ち切りのため結末は描かれず。

ミステリー要素も取ってつけたような感じがして、個人的にはノイズでした。割と早い段階で種明かしされるため、流し読みしちゃったんですよね。連載開始直後の数話が一番楽しく読めました。


どうすれば、よりおもしろくなったのか?

・悪役の人数を絞る
・バディ系か主人公単独かをはっきりさせる

中盤から後半にかけては事件解決までの期間が早く、悪役が次から次へと出てくる感じがありました。そうなってくると余計に魅力のなさが目立ってくる。人数を絞ることでひとりひとりの背景や思いをしっかり描写する道もあったかもしれません。

バディ系なのかそうじゃないかも、あまりハッキリしませんでした。相生さんのキャラクターが良いので、単独で描く道もありだったのかな…。


今日も日刊ムショクを覗きに来てくれて、ありがとう。
ミステリー系は如実に力量が現れるから、難しい。


このnoteは「日刊ムショク」と題して、
無色の毎日をつらつらと綴る。
平日は7時ごろ、休日は9時ごろに更新予定。
また明日、時間があれば、覗いてね。

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