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アニメーションはルネサンスを超える。

おそらく、いまアニメーションの世界で起こっていることは、イタリア・ルネサンスが絵画史において占めているのと同じ種類のこと、いや、それ以上のことなのだといえば、多分いちばん話が分かりやすいでしょう。
-熱風2020年3月号P27より引用

2020年8月の課題図書はジブリが発刊している雑誌「熱風」で連載中の「ジブリの想像力」。第6回目のnoteになります。

ルネサンスを超える、と聞くとなんだか物凄いインパクトがある気します。イタリアで起こったルネサンスは15世紀のイタリア半島を中心にお金持ちたちが起こした地方的な一事件だったんですよね。

ルネサンスの研究が本格化したのは20世紀になってからで、ヴァールブルク学派の美術史家たちが大きな力を発揮した。その中でも20世紀前半を代表する学者であるエルヴィン・パノフスキーと後半を代表するゴンブリッチに焦点が当たっていきます。

パノフスキーの代表作は『<象徴形式>としての遠近法』(1924)。
ゴンブリッチの代表作は『芸術と幻影』(1960)。
-熱風2020年3月号P28より引用
ゴンブリッチの『芸術と幻影』すなわち「アート・アンド・イリュージョン」のほうは、はっきりいって、何を隠そう、アニメーション論にほかならないのです。
-熱風2020年3月号P28より引用

ゴンブリッチの名前も、芸術と幻影という本のタイトルもはじめて知りました。めちゃくちゃおもしろそうな本ですね。人類史上アニメーションがいかに重大な意味を持っていたかを解き明かそうとしている本らしいです。Amazonで買おうと思ったら中古で1万円超えてました笑。

西洋絵画、イタリア・ルネサンスの絵は「アニメーションになりたがっている絵」であるというのがゴンブリッチの主張らしいです。そう聞くと、止まっている絵になんだか躍動感を感じることができますね。ものすごく不思議。動き=アニメーション=動画ですから、話が色々と繋がってきます。

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今日も日刊ムショクを覗きに来てくれて、ありがとう。
動き=変化だと捉えると、アニメーションの応用範囲って広い。


このnoteは「日刊ムショク」と題して、
無色の毎日をつらつらと綴る。
平日は7時ごろ、休日は9時ごろに更新予定。
また明日、時間があれば、覗いてね。

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