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酒池肉林

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#小説

凍れる冬の嬢王

師走の乾風が、小生の身体を強く吹き付ける。そろそろあの時期だな...と感慨げに予約のメール…

達磨ヤクザ

初任給をもらい、なにかに挑戦してみようと思い立った。それは彼女つくりである。どうやって彼…

初めて尽くし

これは19歳の時分の話である。 おれは、カップルに憧憬してた。イチャイチャして人並の青春を…

黄金週間の出会い

これはちょうど一年前のGWの話。 ゲイバーで飲んでいたら、終電の時間を逃し、なにをしようか…

雨雲の中に映える紫陽花

2019/07/13 頭上の空を仰ぐとまだ雲が、まだ一つか二つ彷徨っていた。 ボーナスをもらい、気…

一寸先は淫楽

俺は、名がわからない橋の上で、夕陽に黄昏ていた。神田駅で中国語のレッスンを終えたので程よ…

5000円札を探し回るビーサン

日課のオナニーで本日の仕事を納めて寝床に入り、眠りにつこうかと思ったら、丑の刻の初刻に電話が入った。出てみると友達だ。 「おいフィリピンパブ行かねえか。」 「おう。わかった。」 一問一答である。善は急げ。先ほど、仕事終わりに2時間ほど後輩と飲んでいたので、酒もいい感じに入っているので、飲んでもビール一杯くらいが無難だったが、人生はノリが大事なので、着替えもせず、最寄駅まで歩き友達の迎えを待つこと10分足らずできた。 「よう久しぶり。」 「じゃあ行くか。」 「フィリピンパブ行く

佳境

梅雨は、湿っぽく、気分までもが気怠くなる。でも、こんな季節が好きだ。 俺はあやかちゃんと…

ウルトラジャパンとチンピラ

眼前で、おっぱいがエレクトリックな音楽に合わせて揺れている。鷲掴みにしたい衝動に駆られ、…

煌びやかな憧憬

「おい、今夜の女どうする?」 「どうするも何も、入場できるかが問題だろ。」 「大丈夫だって…

不幸中の不幸

「ジャンケンホイ!」 「あいこでしょ!」 「さくらの負けね〜!」 「ヤベエ!二人じゃん!」 …

モテ期

俺はある店に向かっていた。それは行きつけのゲイバーだ。 「いらっしゃいませ〜。チンチンマ…

深更の逍遥

凍てつく深更のネオン街を半袖で長ズボンで逍遥する。行き交う人からは、冬風のような冷たい眼…