見出し画像

吾輩はちゃちゃ丸である

画像1

吾輩はちゃちゃ丸である。

一人称に吾輩がこれほど似合う猫もそういないと思います。

まさに傍若無人。不機嫌な顔してる時に触りにいくとすぐ手を噛んできます(甘噛みです)呼んでも絶対こっちに来ないけど、寒い夜はこっそりベッドに入ってきて僕のことを湯たんぽ代わりに利用します。たまに僕のパソコンでネットフリックスをこっそり見ています。

画像2


僕は東京出身でしたが、仕事の関係で香川県、富山県に3年ほど住んでいました。

ちゃちゃ丸は神戸出身で、生まれてすぐ香川県高松市のペットショップに引き取られました。言い方がよくないですが、いわゆる売れ残りの猫で、僕が引き取る事を決めたときにペットショップのお姉さんが号泣してしまうほどそのお店にずっといる最古参でした。

彼を飼うと決めたあとに転勤したり転職したり独立したりと色々あり、彼を引き取ってから約4年で、3回も引っ越しをしました。

猫は家に住み着くという言葉を先輩から聞きましたが、そういう意味では僕は良き飼い主ではないのかなと思いながら、噛まれると分かっていてお腹をもふもふしにいきます。


実は彼を家に迎え入れるときすごく考えました。ちょうど今から5年前に、ずっと実家で一緒に住んでいた愛犬ジャックが亡くなったことがトラウマでした。

父が犬関係の仕事をしていたので、知り合いから引き取ってきたのですが僕が小学5年からずっと一緒にいたわんこでした。

彼は7匹兄弟で唯一売れ残ってしまい、うちに来なければどうなっていたか分からなかったと父は言っていました。

彼はとても甘えん坊なのに、僕から撫でようとすると手を噛んできます(甘噛みです)夜中にふと見ると布団の中に潜り込もうとして、お尻がむき出しになってしまうようなドジなわんこでした。

5年前、シルバーウィークで休みが取れたので実家に帰省したタイミングでジャックは亡くなりました。もしかしたら待っててくれたのかもねなんて家族や友人は言いましたが、僕はずっと言葉に出来ない罪悪感みたいなもやもやを抱えてました。久しぶりに帰ったのにすぐ遊びに出て、ほとんど過ごす時間も散歩する時間も作らなかったのに、あの時ああしてればこうしてれば...

大好きだよかわいいよなんて言葉は薄っぺらく、ならもっと傍にいるべきだったんじゃないのか、色々考えてしまいもう二度と動物と一緒に暮らすことは僕には出来ないと思いました。


初めてちゃちゃ丸を見たときなぜかジャックを思い出しました。ちょっと不機嫌な顔、ちらちらとこちらを見てくる瞳やこちらがふいと立ち去ると追いかけてこようとするところ

ちゃちゃ丸を引き取ったのは秋口でした。今でも実家にちゃちゃ丸を連れて帰るたび、ジャックの面影があるねなんて言われると、僕は今度こそきちんと愛情を注いで一緒に暮らしていこうと思います。

画像3




#我が家のペット自慢

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?