幽体離脱の癖がついた
2ヶ月前くらいに初めて幽体離脱的なことを体験してから、癖になってしまったかもしれない。
そもそもこれが幽体離脱と言えるか分からないが便宜的に以後幽体離脱と呼ぶ事にする。
メカニズムがよくわからないし、おそらく半分覚醒した状態で見た夢なのかなと半信半疑ではある。またスピリチュアル系の話は好きだが、あまりそちら側に偏った話はしたくなので、あった事をありのままここに記そうと思う。
ある日の明け方に見た夢の話。
夢の中でもベッドに寝ている自分。仰向けの状態から魂が上空に抜けていき、どんどん上昇し、後ろを振り返ると自分の姿が小さくなっていくのが見える。この時私はこれを夢と自覚しており、いわゆる明晰夢というものだった。
離脱して遠くまで行きそうになったが、どうやら肉体と魂の間が凧糸のようなもので繋がっており、凧揚げの要領で魂が一定の距離より遠くには行かないような仕様に見えた。
しかし次の瞬間、肉体側の凧糸を緩められた感覚があり、予想より遠くに飛ばされていく事に恐怖を感じた瞬間、夢から覚めた。
ここまでが夢の中の出来事。
夢の中で幽体離脱した感覚が、どう例えたらいいか、全てのものから解放されていくような感覚で、本当に気持ちよかった。
私はしばしばパニック発作が発症することがある。耐えられない程の不安感と閉塞感、どこにも逃げられない感覚、それの真逆の感覚だった。
その快感をもう一度味わいたいと思った。
そこで何を思ったか、夢から覚めた状態で幽体離脱を試みようと思った。なぜそうしたかは分からないが、身体に光を集めるイメージで、みぞおち辺りに力を集中させた。
すると、少しずつ腹の辺りからヌルっとシャボン玉のような虹色膜が抜けていく。この膜が魂なのかなと思った。
しかし今回は肉体から完全に抜ける事はできず、肉体の上に等身大のシャボン玉が乗っている感じだった。この時の視点は数十センチ上がって確実にシャボン玉側の主観になっており、離脱をした体感はあった。そしてあの快感を味わった。
もう一つ不思議だったのが、いやもはや不思議すぎて全体の話の信憑性が危ぶまれてしまう内容なのだが、肉体から魂が抜けた瞬間にベッドの周りに別世界の住人のような人たちが3人見えた。サイバーパンクチックなテクノロジーを感じるスポーティな装いで、小さめのフルフェイスを被っている、ダフトパンクの3人組バージョンみたいな人たちだった。
私はまだ夢の中かな、くらいに思ってスルーしていたのだが、後から考えてみると昔2chで見た「アクアッホ」みたいだなと思った。
「アクアッホ」とは界隈では有名なのだが、幽体離脱(スレ主はチャネリングと言っている)から異世界に飛んでそこの人たちと会話をする話で、創作だとしても面白くて結構好きな話だ。
スピリチュアル、オカルト方面で話を進めてしまったが、ここでそれを言い連ねても記事の本筋ではないので割愛する。
私が言いたかったのは「めっちゃ気持ちよかった」ただそれに尽きる。物理的には再現できないような解放感、これを好きな時に身体一つで再現できたら良いなと思った。
その後も離脱癖がついてしまい、約1ヶ月の間無意識に何回か幽体離脱を繰り返した。
そして気づいたいくつかのルールが以下の通りだ。
1.夢を明晰夢だと自覚する事。意識的に見れない事が多いので明晰夢を見れたらチャンス。またこの時はなるべく心を平静に保ち、心拍数を上げない事。
2.夢の最後に最大のショックを与え一気に興奮状態へ持っていき、夢から覚める事。
3.覚醒後は身体を絶対に動かさず、意識だけでみぞおち辺りに光が集まる感じで気持ちを集中させ、そのまま上に上昇するイメージをする事。
個人差はあるかもしれないが、私の場合は大きく分けてこと3ステップで幽体離脱ができた。
そして結局のところ、これは脳のバグの様な半分夢の様なものだと思うのだが、それはどうでも良くて、とにかく心が解放される感覚を味わいたいだけなのだ。めちゃくちゃ気持ちいいから。
個人的には鬱も脳のバグだと思って正当化している部分があるので、逆にいい方向のバグもあっていいのではないかと思う。
信じるか信じないかはあなた次第、もし試すときは自己責任で。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?