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それでも独立したいのか?

198日目

独立するということ。
確かに決定権は全て自分にあり、自分のやりたいように出来る。自由だと捉える人もいるかもしれない。
ただ、人を雇う有無にもよるが、下記のようなことも考えることが独立だと思う。少し飲食寄りかもしれないがどの職種も同じこと。


一緒にいる仲間の未来を背負っている。
予期せぬ事故やクレームも自分の責任。その対応も。
店を作る際の工事費は近年上がっている。
伴い水光熱費も上がっている。
資材、工具等、気軽に使いたいものも使えない。
給与や業者さんへの支払いは全て期日内に済ませられるのか。
売り上げがなかなか上がらず増やしたくても増やせない給与のこと。
税理士さんを雇うのにもそれ相応の出費。
休みを作りたくても、休みを作った分だけ売り上げも変わる。
5年後も10年後も、イメージしているような売り上げを推移できるのか。
何よりも自分の身体が健康でなければ誰も守れない。
仮に20歳の青年を雇い、
その彼の30歳までを面倒見る覚悟はあるのか?その時の彼の人生までその先の彼の人生までイメージしているのか。
最初はお互いに熱い想いでも、売り上げがなかなか立たず、伴い待遇も変えられずにゆっくりと気が落ちていく仲間にどんな気持ちで接するのか。
何があっても自分とは同じ感覚になれないことへの理解。
この国は店だけ増え、
労働者は減る一方、高齢化だけが進んでいる時代だということへの理解。
例えば500万の収入、1000万の収入を手にするためにどれだけの年商が必要なのかを計算しているのか。
確定申告はもちろん己でやる。その手間も分かっているのか。
自身の家族行事に参加出来ない時もある。
仲間の家族行事に参加させてあげたくたとも参加させてあげれない時もある。
体調を崩して簡単に休むことも出来ない。
人が辞めたとしても、
辞めていく人を採用した自分、辞めていくような環境を作っている自分がいるかもしれないと自問自答出来ること。
自分に信用がなければお金ですら簡単には沢山借りられないということ。
考えられる限りのほんの一例を並べただけだが、
それでも独立をしたいと思えるならすべきだと思う。

これを見て少しでも躊躇うのなら、そもそもしないほうがいい。
今いるところで一生懸命にやることがそこにいる皆のためにも、自分のためにもなる。
独立もしない、そこで一生懸命に頑張ることもしないというのはただの甘え。

かつては、
経費でコピー用紙も好きな時に必要なだけいつでも買えれば、ポストイットも使い放題。
交通費だって申請出来れば、飲み代も経費でまかなえた。
独立するとそれが全てシビアになる。
紙一枚、ポストイットくらい、、、とは思えない。
電車を使っていたところを徒歩や自転車に変えてみたり。飲みなんてのは、もっての外。

独立とはそういうこと。

全てそれを経たなかで、
会社組織というものがある。
個人でやられている方も同じ。
独立が難しいと素直に思うのならば、
すでにそれをやってきた、経てきた場所で一生懸命にやることが大事。

それでも、
企業に勤めていれば、辞める際は退職金が出て当然だと思うだろうが、
企業に退職金を支払う義務は実はない。労働基準法でも定められていない。
支払いを満たすための在籍期間も、金額も全て会社マターなのだ。
独立さえしなければ、守られていると思うのは少し違う。
そういったものを生み出していくために、継続していくために、全員のために、全員で頑張るから出来る取り組みだったりする。これも企業や個人関係ない話。

独立するのならそれ相応の覚悟を。
独立しない判断をするのなら、今いるそこでのベストを尽くすこと。

ノリで独立はしないほうがいい。
ノリで組織に居続けることもしないほうがいい。

今はもうそんな時代なのだと、
ある方の投稿を見てより感じるのだった。

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