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②HOT 3D PRINTING INFORMATION(2021/5/3)

皆さんこんにちは。ゆうたろすです。
私が愛読している3D Printing Media Network様より引用して、世界の3Dプリント業界の最新情報を皆さんにお伝えする第2回目です!
前回はこちら

第2回の本日はこちら!
Ford and HP reuse spent 3D printed powders and parts(2021年3月26日公開)
アメリカの自動車会社Fordと、プリンターで有名なHewlett Packard(HP)が、使用済みの材料と造形部品をリサイクルに関しての取り組みについて書かれた記事です。
HPは紙のプリンターで有名ですが、同じく3Dプリンターでも非常に力を持った企業のうちの1つです。

近年SDGsに寄せられている関心は、国境を超えて高まっています。これまでSDGsはビジネスにならないとの見方が強かったのですが、ここ数年は投資家からも熱視線を浴びているビジネスの一大トレンドです。

FordとHPの両社にとってもSDGsは余所事ではなく、ビジネス展開へ向けた共同調査を通じて、今回のエコソリューションにつながりました。
PBF方式の3Dプリンターでは造形に使用されなかった材料をリサイクルする必要があり、廃棄ロスに繋がる懸念がありました。この廃棄ロスをゼロにすることを目標にプロジェクトが発足しています。

最初の適用例はSuper Duty F-250 truckの部品である燃料ラインクリップパーツです。射出成形製造に使用する材料を本プロジェクトのリサイクル材料とすることで、従来品よりも耐薬品性耐湿性に優れ、7%軽量で、10%低コストな部品が出来上がりました。現在は他のラインへの適用を広げるべく取り組まれています。

「同じ目標に向かって取り組む企業と協力しなければこれを達成することはできない」とし、パーツの回収、リサイクル材料の開発、部品の製造を他の協力する3社(SmileDirectClub, Lavergne, ARaymond)と共同で取り組み実際の成果が得られました。
サプライチェーンの閉ループ化によるSDGsへの貢献と、企業活動におけるコストダウンを果たしたアメリカの良例でした。

実際に使用された燃料ラインクリップ部品

3D プリンターメーカー:HP
使用プリンター:記載なし(MJF方式)

※SmileDirectClubは歯科業界における3Dプリントサービスプロバイダーです。HPの3Dプリンターを60台以上導入して運用しており、1日に40000個もの口腔アライナーを製造販売しています。



いかがでしたでしょうか!
3D Printing Media Network様ではAM Focusという特集を組まれており、2021年5月はSustainablityに関しての特集を組まれる予定ですので、ご興味ある方はこちらも是非ご覧下さい。
これからも魅力的な3Dプリントの世界について発信するつもりですので、是非フォローお願いします!





「3Dプリンターが創る未来」については様々な議論が交わされています。
未来学者 Christpher Barnatt氏がまとめた書籍では主な3D造形技術の仕組みや、製造業での応用例に深く触れています。臓器の製造などのバイオプリンティングや地球環境問題の対策まで、業界トレンドを広く知るにはうってつけです。3Dプリンターの世界への足掛かりにどうぞ。

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