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ゲイカップルを面白がってるお父さんたちへ

浅草のとある洋食屋さんで食事をとっていたある日、隣の席に夫婦+子ども2人の家族が座った。
そして、父親とおぼしき男性が私たちを見るなり、「男同士で同じ指輪をしてる」といった内容のことを面白がって妻に話しており、妻からはそんなことを口に出して言うもんじゃないと諭されていた。

東京に住んでいると、同性カップルであることに好奇の目を向けられることは稀だけど、ないわけではない。もちろんいい気持ちはしない。腹の中でどう思うかは勝手だが、相手に聞こえるようわざわざ口に出して言うのはマナー違反だ。

そして、同時に彼の子どもたちのことを思った。子どもは大人の言う言葉をよく聞いているもので、自分が悩んだ時や困った時に、この親に相談していいものか、と考える。もし、セクシャリティで悩んだ時に、この父親に相談できるだろうか。

日々のマイクロアグレッションは、LGBTQ当事者でなければ流せることかもしれないけど、もし当事者ならば一つ一つの言葉は棘となり、心に刺さり続ける。その積もり積もった棘が大きな矢となった時、致命傷にもなり得るのだ。

生きていると、誰も傷つけないということは難しいかもしれないけど、自分の日々の言動が誰かを傷つける可能性があるということには、自覚的でありたいですね。

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