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おいしい湯豆腐の作り方〜寒い日に食べたい〜

暖房の効いた部屋でおいしい食事をできる時代なのにも関わらず、寒空の下、屋台で食べるおでんは部屋で食べるそれよりもずっとおいしい気がします。

子どもが寝ているという理由でリビングの電気がつけられず、玄関にあるキッチンで暖房もつけずに湯豆腐を食べている時にそんな事を思いました。

こんにちは、ゆーたろー です。

というわけで今回は、おいしい湯豆腐の作り方について紹介していこうと思います。

材料と大まかな手順

【材料】
・木綿豆腐 一丁
・油揚げ 一枚
・長ネギ 適量
〜出汁〜
・水 1L
・昆布 5g
〜水溶き片栗粉〜
・水 15g
・片栗粉 15g
〜土佐醤油〜
・醤油 100ml
・味醂 20ml
・酒 20ml
・鰹節 多め
〜薬味〜
・万能ネギ
・七味唐辛子
・生姜
【大まかな手順】
1、昆布を水に浸しておく。
2、豆腐、長ネギ、油揚げを適当なサイズに切る。
3、昆布の入った出汁を温め、そこへ長ネギと油揚げを加えて温め、70度以上になる前に昆布を取り出す。
4、お湯が沸騰したら、水溶き片栗粉を混ぜ合わせてとろみをつけ、豆腐を温める。
5、器に盛り、お好みで薬味をのせたら完成。


下ごしらえ編

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豆腐って、開ける時なんでちょっとこぼれてしまうんですかね...

というわけで、本題に入っていきます。


まず初めに、豆腐を8等分にします。

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もちろん、好きなサイズに切っても良いのですが、豆腐を八等分くらいに切る事を「奴切り(やっこぎり)」というぐらいなので、なんとなく毎回このサイズに切ってます。

↓今調べたら、こんな由来があるという事がわかりました↓

スクリーンショット 2021-01-20 午後10.23.03


で、こちらの奴切りした豆腐は軽く水で洗います。

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見た目を気にしないのであれば水に通す必要はないのですが、洗わないと、湯豆腐の入った土鍋に白いカスみたいなのが浮くので、人に提供する時は洗うのがオススメです。自分で食べる用なら必要なしですが。


次に、豆腐が切れたら長ネギを斜め切りにします。

切り口が見えた方が盛り付けも綺麗になりますし、棒状に切るよりも火が通りやすいのでこの切り方です。まさに一石二鳥。

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油揚げは

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八等分にします。意味はありません。なんなら「もうちょっと大きめに切っても良かったな」と思いました。

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これで具材の準備は完了。


次に土佐醤油を作っていきます。

まずは酒と味醂だけ火にかけてアルコールを飛ばします。

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全部の調味料を合わせてから火にかけてしまうと、アルコールが飛ぶまでに時間がかかり、水分量が減ってしまう上に、醤油のやや焦げっぽい匂いが気になるので必ず酒と味醂だけで火にかけ、目に見える火が消えるまで待ちます。


で、火が消えたら醤油を投入。

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中火にかけ、一度沸かしてから鰹節を加えて

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冷めたら完成です。

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通常の土佐醤油ですと、この後に鰹節を濾すという行程を踏むのですが今回は湯豆腐用の土佐醤油なので、そのまま使います。

旨味も強いですし、鰹節は昔の武士の保存食として重宝されたぐらいにタンパク質が豊富なので、満腹感にも繋がってくれます。実は出汁だけとって捨てるなんてのはもったいない食材なのです。


調理編

「調理編」なんて偉そうに書きましたが、ほぼ温めるだけです。湯豆腐ですからね。


というわけで、前日から水に浸しておいた昆布とその水をそれっぽい鍋に入れ、弱火にかけます。

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ちなみにですが、このそれっぽい鍋は保温性も高く、何よりもなんか湯豆腐がおいしそうに見えるので実は大事なポイントです。フライパンで作ったら魅力半減ですよ、これは。


で、そのまま温め、70度付近になったら油揚げと長ネギを入れ、さらにゆるりと温めていきます。

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一応ですが、昆布出汁は60度付近で60分温めると良い感じに出汁が出ると言われているので、ゆるりと進めていくのがポイントです。詳しくはこちらのnoteに書いてあります。

その間は暇なので、さきほど作った土佐醤油をアテにチビチビやり始めても良いかもしれません。

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ただし、70度以上になると昆布からエグミやら何やらが出てくるので、取り出します。そして、この昆布はお酒のアテにします。大しておいしくはないですが、空腹は最大の調味料。刻んで、胡麻ふって、土佐醤油でもかければ立派なつまみです。


そんな事をしてたら鍋が猛烈に沸騰していたので、水溶き片栗粉でとろみをつけます。

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水溶き片栗粉はよく混ぜてから、ダマにならないように、少しずつ鍋をかき混ぜながら糸をたらすように加えていきます。「ダマになった水溶き片栗粉は見るだけで悲しくなる」と昔の上司に言われて育った僕としてはここは譲れないほどに大切なポイント。

その後、しっかりととろみがついたらもう一度沸騰させ、豆腐を加え、豆腐が温まったら完成です。

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片栗粉のとろみのおかげで冷めにくいですし、煮過ぎて豆腐が硬くなる。という自体も防げるので、まさに一石二鳥です。

余談ですが、一石二鳥って英語の”Kill two birds with one stone”を訳しただけのものであって、元々日本語では『一挙両得』と言ってたらしいです。新参者が先輩を超える。言葉の世界の世代交代激しいですね。一挙両得からしたら「ぴえん」な状況です。


最後、器に盛り付け、おろし生姜、土佐醤油、万能ネギ、七味あたりを天に盛ったら完成です。

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胃にも優しく、からだも温まる料理なので、寒い日の夜にはもってこいの料理です。熱燗でも飲みながらベランダで食べてもおいしいかもしれません。うちのベランダにはテーブルも椅子もないですが。


というわけで、今回は湯豆腐の作り方についてでした。「邪道」と言われるかもしれませんが、鶏ひき肉や白菜を加えたらさらにおいしいです。土佐醤油に変えて味ぽんとかでも良いですし、冬の寒さを食事の調味料と考えたらちょっとは寒さをも楽しめるかもしれません。

それでは、もし良かったらまた読んでみてくださいませ。

では^^

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