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GEM by motoへ行ってきました【食レポ】

平成が終わるという事で画像フォルダをチラチラと見ていたところ

GEM by motoで撮った写真を見つけ

見つけた瞬間にあの場で味わった

「ペアリングの感動」を思い出しました。


本当に素晴らしい経験だったので

あくまで僕の視点ですが

そんなGEM by motoの料理とお酒について

できるだけ細かいところまで残しておきたいと思い

(もし、作り手の狙いと違っていたらすみません)

このnoteを書いています。


それでは

目次はこちらです。

もしよろしければ、お楽しみを。

※料理名は一部不明確

・一杯目 GEM by motoのオリジナル日本酒by新政酒造×春菊と苺の白和え

◯GEM by motoのオリジナル日本酒by新政酒造

新政酒造がGEM by motoのためだけに醸した一本。

香りの主体は苺。まろやかな口当たりで、甘みがあるものの程よい酸っぱさがあるため、甘ったるさが口に残るような事はないような一本。

余韻は長く、それもまたモワッとくるような苺の香り。

好きな人はすごく好きなのではないかな、と思いました。

そしてこれと合わせたのが

◯春菊と苺の白和え

上にのっているのは細かくした胡桃。

味のベースは白和えの胡麻の風味と濃厚さ。

苺の甘みと酸味がその濃厚な和え衣の中から

「こういう味を待っていたでしょ?」

と言わんばかりに出てきて

それはそれは美味い。

とろっとした口の中はどちらかと言えばマイナスの状態。

言い換えると、酸味やフレッシュさが欲しくなる状態。

そこに苺の甘みと酸味が出てくる。

自分でマイナスの状況を作り

(この状態でも決して不味い訳ではない。むしろ美味しい)

そのマイナスがある故にさらに美味しくなるという

自作自演にまんまと引っかかるような料理でした。

春菊は食感と青っぽさのために入っていて

濃厚な白和えの衣にも

苺にもない部分を作り

料理として、一品としての完成度を高めてくれています。

そして

この料理と酒のペアリングのポイントはおそらく「共通項の多さ」

・日本酒の苺の香りと苺が重なる。

・酸味と重なる。

・オークの感じと胡桃が重なる。

・まろやかさが重なる。

・日本酒と春菊の味わいのバランスが良い。

この料理を食べた後に飲む日本酒もまた、絶品でした。

一口目に受けた「甘い」という印象が

「美味い」に変換されたような感覚。


「ヤベー店に来てしまった」

これが僕の第一印象でした。



・二杯目 どぶろくスタンダード×チーズハムカツ

◯民話の里 どぶろく・スタンダード

ビリビリと立つ酸。強い旨味。どろっとした口当たり。「喉ごし」という言葉を使いたくなる程に飲みごたえのある一本。

「甘い」という感じはなく、後味はむしろスッキリとしている印象。

これがどぶろくのスタンダードだという事は

僕は今までスタンダードの味を知らなかった事になるなぁ。

そんなことを思いました。

そして、そのどぶろくに合わせたのが

・チーズハムカツ

やや塩味は効いているが、匂いのそこまで強くないゴルゴンゾーラチーズを使用。

サクッサクッの衣に、食べ応えのあるハムとそれに合わさるチーズ。

どこか懐かしさも感じられるこの一品。

「美味しさの塊」を食べた後

どぶろくスタンダードを飲むと

口の中をスッキリと洗い流してくれます。

そうすると

またこの「美味しさの塊」を食べたくなり

どぶろくスタンダードを飲みたくなり

またこの「美味しさの塊」を食べたくなり

・・・・・

という無限ループ。


提供された時に

「このどぶろくはソースのようにお飲みください」

と言われた意味がここでわかりました。

「ハムカツとどぶろくで一品」

という事なんだな、と。

料理とお酒を楽しむのではなく

これで、一品なんだな、と。

料理と日本酒のペアリングの新しい視点をいただけた、そんな一品でした。



・三杯目 Afuge Ma cherie 2016×GEMのサバ味噌

◯ Afuge Ma cherie 2016 純米酒

2016年度醸造の熟成させたアフスを約半年間シェリー樽で熟成させた純米酒。

蜂蜜やバニラの様な香りで、口当たりはとろっとしていて、味は強めではあるが、後味がしつこくなるような印象はない一本。

それと合わせるのが

◯GEMのサバ味噌

揚げた鯖の下に敷いてあるのが、3種類の味噌をブレンドしたという特製味噌。

上にのっているのは生姜。

「鯖の味噌煮」で知られるように、鯖と味噌の相性は抜群。

脂ののっている鯖

ではなく

油で揚げた鯖

なので、複雑な香りを持ったこの味噌にも負けない味わいを持ってます。

時々食べる生姜が何とも心地の良い事。

このペアリングは味噌の複雑さとアフスの複雑さの交わる

両方口にする事で「奥行きのでる」そんなペアリングだったように思えます。



・四杯目 南遷 プレミアムオーガニック 山廃仕込み 有機純米酒 ×鴨、菜の花、黄身酢味噌ソース

◯ 南遷 プレミアムオーガニック 山廃仕込み 有機純米酒

バターのような香りのするこの日本酒。

ロックでいただきました。

トロッとした甘さがあり、ちょっとオークっぽいニュアンスも。

ロックではなく、普通に飲んだらデザート日本酒としてもいけそうなぐらいの印象を持つ一本。

それに合わせるのが

◯鴨、菜の花、黄身酢味噌ソース

黄身酢の酢はかなり弱めで、どちらかと言うとまろやかさ出してくれるような意味合いがありそう。

揚げた菜の花はサクッとした食感と香ばしい香りがあり

鴨の味をクッキリと楽しめる料理。

木の芽の甘みが酒と重なり

焦げのと木の芽の香りの相性がすこぶる良い。

本当にここに来て良かったです。。。




と、以上をもちまして食レポは終わりです。

素晴らしい経験でした。

非常に美味。

「ふしきの」とは違ったアプローチがあり

それはそれでまた、面白かったです。


もし「ペアリング苦手!」という人がいましたら

というか「ペアリング好き!」という人にも

オススメしたいお店でした。




そんな感じで、今日の話は終わります。

では^ ^

サポートしていただけたら嬉しいです^ ^