来たるべくさらなるビッグウェーブのためのホコタテ

noteのIP問題がまだ落ち着かない中でも別にIPさらされても無問題なので書きたいこと書く。

世の中はコロナウイルスの影響で外出自粛ムードが続く中、夏休み、お盆シーズンにも関わらず静かな夏になった。

しかしそんな中、この夏Vtuber業界はさらなるビッグウェーブを起こし、波にノリノリなのであった。

■.LIVE(アイドル部):シロ生誕祭3

1回目2回目はリアルライブ形式という形のイベントも今回は配信での開催。(去年の今頃は色々大変な出来事があった中、オリジナル曲の披露やTV出演、案件放送と今思えばシロちゃんの踏ん張りがなかったらどうなっていたかわからない。。。)

企業勢、個人勢関わらず数多くのVtuberを巻き込んでの46時間配信成功は業界の地盤を固めたシロちゃんの人徳ゆえの結果だろう。

しかも今回の企画ですごいと思ったのは配信ネタや配信時間担保の為にゲームや歌に頼らなかったところ(歌枠は基本やらないけど)

全編通して刺さる企画放送と内容もゲスト中心にテンポがいいコンパクトな配信でとても見やすい。正直、今の業界二大巨頭に押されてしまった感はあるものの、彼女の存在は切っても切り離せない領域に来ているのかもしれない。


■にじさんじ:にじさんじ甲子園~2020夏~

パワプロ2020公認の元、にじさんじ内でのパワプロ企画。7月末頃始動でドラフト、選手育成を経て8/14~16にかけて本戦放送が行われ、すべての配信において同接10万(ピーク20万)を越える大成功企画となった。

こちらに関しては配信の内容よりも大枠の視点で触れていく。

もちろん長期に渡る仕込みの成果もあったと思うが、試合に登場する選手はすべてにじさんじライバーの名前を使ったオリジナル選手。もしにじさんじを知らない人が見ていたとしたら全くもって興味が沸かない配信であるに違いない。

それでも同接10万を越えるという事は、にじさんじ全体の視聴者パイが豊富であることと、にじさんじの強みのひとつである男女入り混じりでも波風が立たない環境下であること、そして何より男性ライバーがきちんと男性視聴者を取り込めている(はず)ということ。

しかも長期の仕込みからということを鑑みればいくら公認企画と言えどライバー単体のメリットだけを考えた場合、見返りは多くない気はするのだが、各ライバー達の企画に対する意識高い全力投球も本企画の成功のスパイスと言える。

この企画に関連して別でnote記事をちょっと書きたくなったので、それはまた別の投稿で。


■ホロライブ:5期生デビュー配信リレー

8/12:雪花ラミィ

8/13:桃鈴ねね

8/14:獅白ぼたん

8/15:魔乃アロエ

8/16:尾丸ポルカ

満を持してホロライブに新たに5名のライバーがデビューしたわけだが、いろいろな意味でただ単にデビューしただけでは済まされない背景がいろいろあったのだ。

「緊張する~><」とか言いながら段取りいいし、トークも堂々としてるし、配信そのものが上手い。個人的なVtuberファンの鉄則として触れないところは触れないスタイルで行きたいので、具体的に何がすごいのかは言わないけれど、戦略としてこれ以上無いぐらい強い組み方だったと思う。

とはいえ、人である以上どこで何がどう作用してしまうかはわからないところではあるので無事に活動を続けてほしいという純粋な願い。そこさえ変な事にならなければ、よりホロライブは強固なものになるはずである。


無事にこの夏各社いろいろな催しをしてきたわけで、さらなる可能性と発展が秋冬やその先に向けて熱量が高くなった。

のはいいのだが、矛だけ強くなれば良いというものでもない。矛がほころぶ(ギャグではない)ことなく強さを活かし続けるためには、同じぐらい強固な盾も必要になってくる。

昨今VtuberやYoutuberをはじめ、配信を生業としている業界で起こっているゲーム配信における権利の問題、ライバーのパーソナルな問題、これらに付随して企業側の未熟さ故にライバーが不利益を被ってしまう問題を少なくすることも同じぐらい大事だ。

ゲームの権利に関しては、企業だろうが個人だろうが権利が絡むコンテンツを利用しての配信そのものや、まして収益を上げる形式である以上は権利関係は避けては通れない。

良く言えばそういった問題が露見され、問題になるというぐらいには無視できない規模に発展している業界という位置づけになったということ。

悪く言えば配信する側は誰も気づかなかったのか、気づいていて何もしなかったのか、単純に何やってんだよ運営ということ。

いずれにせよ企業側としては、ライバーが安心して配信ができる状況を作らなければいけないわけで、そういったリスクを事前に排除することが運営として大きな使命である。企業規模が大きければ大きいほど「他がやってるから大丈夫だろ」という慢心は、問題発生時には業界の矢面という立場でぶっ刺さってくる。

確かに業界黎明期は、黒やグレーを全部白にしようとするコストやメリットよりもなんとか今を生き残る手段を取るのは致し方ない部分も正直ある。なぜならば先人たちが多かれ少なかれそうしてこなければ、どの業界今がないからだ。そして黒が目立つとぶっ刺されてきたのも常に先駆者である先人たちなのである。

「みんなやってるから」という風潮、「こういうものだから」という慣例、「過去にもあった」という事例で躱せる業界ではもうない。

治せる傷は治し、リスクヘッジを怠らず、学びを残し続け、矛で得た利益はさらなる矛だけではなく盾にも回すことを忘れてはいけない。


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