$29で買える音楽用マイコンボードDaisyがもうすぐ出るらしい

オーディオ処理に特化したArduino、みたいなやつをElectrosmithというアメリカのシンセメーカーが出す。2月26日にはじまったKickstarterプロジェクトは開始からわずか17時間で成立。注目の高さが伺われる。

...などということをなぜ俺のような電子工作素人がわざわざnoteに書くかというと、たぶんMake界隈の人には「また新しいArduinoもどきが出たのか...」くらいにしか見えなそうでもったいない!と思ったので。

Electrosmithとは

Electrosmithは、DIY指向のシンセメーカー。神田の某楽器店で買えるようなちゃんとしたモジュラーシンセを出す一方で、

なんかこういう開発ボードっぽいやつとかICとかも売ってたりして、なかなか立ち位置が面白い。モジュラーも、3340とか2144とかの有名ICを「素材の良さを活かしてつくりました」みたいなシンプルなやつで、たしかにそういうの意外となくて目の付け所がいいなと思った。

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ホームページのスクリーンショット)

Daisyとは

Daisyは、オーディオ処理に特化した開発ボード。CPUはCortex-M7で480MHzで動作し、64MBのRAMがある。

冒頭に「Arduinoみたいな」と書いたけど、ArduinoでもC++でもPythonでもプログラミングできる。あとMax/MSPとかPure Dataにも対応するらしい(ただし、Pure DataはCのコードに変換するコンパイラがもうメンテされてなくてちょっと不安...)。

オーディオ処理もできるArduino互換ボード、と聞くと思い浮かべるのはTeensyがある。ちょっと前に出た4.0は、CPUの動作周波数で見ると600MHzでDaisyを上回っている。値段も$20なので安い。

DaisyとTeensyは何が違うのか?と気になる人も多いらしく、FAQには一番最初にそれが書かれている。曰く、

・Daisyはオンボードでオーディオコーデックに対応している。Teensyは追加のシールドが必要。
・Daisyの方がRAMがかなり大きい。ルーパーやディレイをつくるとき便利。
・ピンヘッダがあらかじめついているのでハンダづけする必要がない

というあたりが違いらしい。3点目はともかく(まあたしかにTeensyのピンヘッダつけるの地味にめんどくさいですよね...)、1つ目と2つ目はなるほどなーと思った。

でも、お高いんでしょう...?

タイトルに書いといてなんだけど、$29ぽっきり、というわけにはいかず、送料が$15かかる。ので、1つだけ頼むと値段が1.5倍になってなんか損した気持ちになる...

そんなあなたに朗報です! 好評に付き5個入りパックが出ました。

これを頼めば、 $135 + 送料$15で、1個あたり$30になる。ので、誰かいっしょに頼みませんか??と、周囲の人をそそのかすため、というのがこのnoteを書いた裏目的でした笑

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