moog Mother-32を売った

3年前に買ったmoog Mother-32を売った。特に不満はないけど手持ちの機材との兼ね合わせで、的な感じ。もしかして誰かの参考になるかもと思って売った理由をメモっておきます。

Mother-32は初めて買ったシンセだった。2016年、俺はFactory Floorというバンドにハマっていて、色々調べて彼女らが使っている楽器は「モジュラーシンセ」という種類の楽器だと知った。でもモジュラーシンセはどこから始めていいかわからないので、セミモジュラーシンセを買おうと思って、Make Noiseの0-coastと迷ってMother-32を買った。なぜかというと、Mother-32だとシーケンサーもついてるから。とりあえずこれ1台あれば音楽ができる、というのが欲しくてMother-32にした。

シーケンサー

しかし、Mother-32のシーケンサーは俺みたいに音楽まるでやったことない人には難しかった。32ステップを64個まで保存できて、ステップごとにラチェットとかグライドとか設定できて、とかめっちゃ高機能で、作りこめばすごい曲がつくれる(はず)。ただ、1音ずつエディットしていくことになるので頭の中にある程度メロディーが思い浮かんでないと難しい。

そうは言いつつ、モジュラーシンセを買い始めた後も「シーケンサーはMother-32があるしなあ」と思って買っていなかった。いつかこの高機能を使いこなせることを夢見て。でも、ちょっと前にTransient Modulesの8sというシンプルなシーケンサーを買って、1ステップごとにツマミがついているという快感を知ってしまった。そう、今思えば、俺がはじめに買うべきだったのはきっとKorg SQ-1だった...

なんか適当にツマミをいじればそれに応じて音が変わる、というこのお手軽さ。もし過去に戻って自分にアドバイスできるなら「SQ-1と0-coast買っとけ」と言う気がする。

サイズ

まあ組み込みのシーケンサーは合わなければ使わなければいい。シンセボイスとして魅力的なのは変わらない。Mother-32を選んだもうひとつの理由は、セミモジュラーだけどユーロラック規格のモジュールにもなる、ということがある。いずれ本格的にモジュラーシンセを始めることになってケースを買っても、Mother-32を捨てる必要はなく、ケースに移し替えればいい。

ただ、問題はサイズだ。60HP。「60HPでOK」というセリフが一瞬で打ち砕かれるこの圧倒的横幅。シーケンサーを使わないとなるとちょっと割に合わない気がしてしまう。

という感じで、手持ちのモジュールとケースの大きさを考えると、Mother-32はこれからもベンチを温める見通しになり、もったいないので売ることを決意した。

まとめ

まとめると、
・シーケンサーが俺みたいな初心者には難しすぎた
・シーケンサーを使わないとなると、60HPは割に合わないと感じた
というのがMother-32を売った理由だった。いい音だったけど。もっとバリバリ使いこなしてくれる人の手に渡ることを願っています。

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