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「コーヒーの焙煎士とは?」

コーヒーを学んでいく中で、焙煎を学ぼうとしたときに何から学べばいいのかわからない!ということが多いです。

焙煎機がないから焙煎自体に触れることができなかったり、そもそも触れたことがないので、難しくも感じます。

実際は、確かに、5秒、10秒、もしくは1秒でも味わいが変わる世界です。
それを目の当たりにすると職人だという話になります。
確かにそういう部分もあるんですが、実はそういうところだけではないかなとも思っています。

焙煎士は焙煎士、バリスタはバリスタというようにカテゴライズしがちですが、個人的には焙煎士ももっと飲み手の近くにいれたら、すてきだなと思います。

今回シェアしたいのは、焙煎を学びたいときにどうすればいいのか?ということです。

先日YouTube用の動画を撮ってもらったときにもそう言われたんですが、「確かに何から学べばいいのかわからない、、」と思いました。

まずは私自身の焙煎士としてのヒストリーをお伝えし(参考になるかんかりませんし)、次回、現実的なお話ができればと思います。

私の焙煎士ヒストリーは、バリスタをしていたときに、焙煎をしないかと勧められたのがきっかけでした。
そのときはコーヒーを学びたかったので、絶好の機会だと思い、やり始めました。

しかし、あたりまえですが、いくらコーヒーが好きでも、コーヒーをいれることができても、うまく焙煎することはできません。
難しいからとかではなく、バリスタとは、やってることが違うからですね。
当時は焙煎のセミナーなど皆無で、単発でお話をきかせてもらっても、中々それを自分の焙煎技術に反映することは難しかったです。
数字を反映すればおいしくなるわけではないので。
温度の数字は全ての焙煎機に通用するわけではないですしね。
それに気づくまでに3年くらいかかりました。笑
がむしゃらにやるだけでは、時間がかかりますね。
毎日焼いてましたが、何をすればおいしくなって、何がおいしくないのかいつも悩んでました。

焙煎にどんどんのめり込んでいって、たくさんの方に教えていただき、なんとか焙煎の考え方がわかってきたのが4年前くらいで、今はそれを実践的にどうすれば、整合性が出るのか、実験途中です。

5年くらいして、思ったのは、当たり前なんですが、自分の好きと飲み手の好きは必ずしも一緒ではないということです。
おいしいはたくさんある。
そういう中でみんながおいしいと思えるコーヒーを焙煎できないかと考えるようになりました。

そして今は、自分が焙煎できることももちろん大切なんですが、焙煎をやってみたいと思ってる人がいかに早く時間をかけずに焙煎を学べるかを考えています。

自分のスタイルとしては、あまりその好きな味わいに拘らないと、焙煎はいいのかなといつも思ってます。
なにかというと、自分の好きな味わいを作り出すのは、最も近い位置にあるゴールだと思うし、逆に人の好きに合わせるのってすごく難しいんですよね。
そして、焙煎士はその味わいを作り出さなきゃいけないということが多いんです。
焙煎やブレンドで。
なので、自分がいつもコーヒーを飲んでしているのは、「この味が好き!!」というよりは、「この味はどんな味でどこから来てるんだろう?」っていうことばかり考えてます。
ちゃんとコーヒーを楽しんでますけどね。

今はいろんなところでロースターさんのコーヒーが飲めるので、いろんなところでいろんなコーヒーを飲むととても勉強になると思います。

自分の視点からだねではなく、作り手の気持ちを考えると焙煎士にはいいかもしれません。

次回は焙煎士の技術や知識について触れたいと思います。

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