地方の若者へ。

コロナ禍の間に、若くて優秀な人間が何人も地方を去ると言うのを実際に見てきたけど、僕はそれが正しい選択だと思ってる。街、とはそういう人を犠牲にしてまで残す価値のあるものではない。

コロナ禍で街、自治体という単位がいかに危険か、ということを痛感した。その解像度では何も変えられないし、作れない。地方紙もSNSも所詮、ピンボケしたレンズ。僕はある種、生き残ってしまった側。その立場で言えるのは代理店や、地方しか知らない大人の言うことなんか信じるなということ。人が犠牲になっていく光景を見ることに、なによりも疲れた。そうまでして残したいものはない。

自治体、地方、街、のために人を犠牲にしてもいい。そう考えている人たちのSNSにも所作にも、うんざりした。結局は、自分らが老害だと気がついていないだけの老害だ。あの人たちに、大義名分などない。ただ、自分の懐が痛まない程度に辛い、具合のいい悲劇の主人公を演じているだけだ。振り返る必要はない。見捨てろ。

まずは逃げろ。

都会に出た後でなら、何回でも、
地方に関わるチャンスはある。

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