見出し画像

GRスナップ vol.43 日常こそ写真。


川島小鳥さんの写真集『おはようもしもしあいしてる』を読んだ。
読み終えてまず最初に思ったことは「撮るものはなんでもいいんだ」ということ。

【川島小鳥さんと写真集について】


日常にある景色、起こること、すべてが写真を通して作品となり「日常そのものが写真」。そう感じた。

『おはようもしもしあいしてる』を読むと
とにかくなんでも写したくなる。
同時に「本にしたときどう見えるか」を
意識するようになる。
一枚絵としては印象の薄い写真も
他の写真と組んでみたり、
見開きで印刷してみると
がらりと印象が変わることもある。
綺麗に撮れなくてもいい。
とにかく写すのだ。
こういう下手さがいいなと感じるときもある。
「何もかもが作品になり得る」と認識すると
不思議とすべてが特別に感じられる。
いい作品に触れたあとは
感受性が高まるのだろう。
普段なら見過ごすものにも気づけたり
らしくない切り取り方をする。

『おはようもしもしあいしてる』は、今まで買った写真集の中で、すでに一番多く読み返している。

写欲が低下したとき。アイデアが欲しいとき。疲れたとき。暇なとき。
とにかく何度も読み返したくなるのだ。

読めば読むほど「これでいいんだ」「これを写真集にするんだ」と作品への認識が変わっていく。

自分にとってバイブルのような一冊に出会えたと思う。
これから先も、何度も見返して、私の写真に大きな変化を与えてくれるのだろう。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集