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福祉職は最高の俳優養成所です!

周りに迷惑となる「怒り」という感情は現場では表現出来ませんが…

最高の撮影現場が福祉のあらゆる場面にあります。

自分が関わる人全てが自分がこれから俳優として演じるモデルがあるという視点と、「キツイ」「汚い」「給料が安い」と言われる厳しい環境も(私は一度も思った事ないです)芸の肥やしかと思います。

現場に入る上で、自分の気持ちなんて他人からすればどうでもいいのです。最高のお人好しを演じれる絶好のチャンスです。

ご利用者や周りのスタッフが求める要望と社会保障制度の福祉サービスに応えて、ひとつひとつの質を高める事だけ考えていれば、周りが何を言おうと、理不尽な事があっても私は全く気になりません。

特に「傾聴」する場面では相手の人生モデルを学べます。それが演じる役のモデルにもなり得ると思います。

ここまで書いていて、自分が俳優でない事に気付きました。そして俳優になりたい訳でもありません。

そして自分が表裏のある人間と思われても仕方ない事を書いていますが、それほど間違っていないと思います。

一緒に涙を流したり笑ったりする事で、周りとのコミュニケーションと信頼関係を深めていく中で「演じる」という表現は不適切かもしれません。

しかし福祉の現場で経験する。福祉の仕事を経験していない人から言われるイメージの中での「キツイ」「汚い」という場面はスタント無しで入るシチュエーションと考えれば全然キツくも汚くもないです。

「人間関係」が原因で離職する方を何人も見てきました。果たして福祉の現場は悪人だらけなのでしょうか?私は決してそうは思わないですし、ご利用者から無理を言われたり、周りのスタッフから理不尽な事を言われた事もあります。

これに関しては「そういう人も居る」「自分も他人を傷つけたりしていないか」と考えれば人間関係なんてものはしんどいと感じる感情こそ間違っているのではないかと思います。

福祉の仕事が仕事の割に給料が安いと言われている事については確かにそう思う部分があります。それについても給料を上げるか下げるかは自分次第です。限られた社会保障費の中で、報酬を上げる方法は自分が「演じる」現場に沢山あります。

決してお金にはならないけど「人生を学ぶ」場数がこれだけ多ければ、プライスレスな価値を活かすか無駄にするかは自分次第だと思っています。

「本物の自分」はロッカールームに置いて、仏のようなとは言いませんが、最高の人間をどうやったら演じられるかと考えて仕事すれば、福祉の仕事だけが厳しいとは思いません。

「福祉職経験者の俳優」がこれから多く誕生する事を楽しみにしてます(笑)

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